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[WPC 2004]NEC、燃料電池の開発責任者・久保博士に聞く |
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WPC EXPOの会場で、日本電気(NEC)基礎・環境研究所 統括マネージャーであり、工学博士の久保佳実氏に燃料電池について聞いてみた。久保博士は、今回のWPCに参考出品した燃料電池搭載ノートPCの電源に利用されている、燃料電池を開発したグループの責任者だ。ちなみに、燃料電池などの基礎研究を担う開発拠点は筑波にある(ノートPC本体の開発は、山形・米沢)。
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| NEC基礎・環境研究所 統括マネージャーで工学博士の久保佳実氏 |
先日(10月19日)発表されたニュースリリースでは、製品の実用化は未定ということですが、もしロードマップみたいなものがあれば教えてください。
――はい、法規制や標準化などクリアしなければならない問題もありますが、2007年ぐらいが一応のめどになります。
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| 燃料電池搭載ノートPC(参考出品) |
2003年にも燃料電池搭載ノートを発表されていますが、今回のモデルとの大きな違いは何ですか?
――前回発表したモデルでは、PCの電源と燃料電池ユニットが連動していませんでした。ですから、Windowsを起動する前に燃料電池ユニットの電源をあかかじめ入れておかなければならなかったのです(笑)。今回のWPCで展示しているモデルは、きちんとPCの電源と連動しております。
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| 本体背面にメタノールが収まる燃料カートリッジを装着。燃料カートリッジ1本(容量250cc)で約10時間の駆動が可能 |
従来のリチウムイオンバッテリーと、燃料電池ユニットの違いは何ですか?
――リチウムイオンバッテリーは充電しなければならないですし、価格も2万円ぐらいと高いですが、燃料電池の燃料は100ccで10円〜20円と安価です。また、燃料電池はほかの電池に比べるとエネルギー密度が高く、外部には水と二酸化炭素しか出さず、環境にもやさしいところですね。
リチウムイオンバッテリーでもノートPCを利用していると、キーボードのパームレスト部や本体の底面が結構熱くなりますが、燃料電池搭載モデルではその点はどうでしょうか? 発電装置ということなので、ものすごく熱くなるイメージを持ってしまうのですが。
――内部の温度は40度ぐらいですから、問題はないと思います。特に大きなファンを採用しているわけではありません。ただ、通風孔から空気を取り込み、水蒸気(水)を排出するだけです。
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| 底面全体を燃料電池ユニットが覆い、一体化した |
今回のモデルで最も苦労された点は?
――燃料電池のセル最大出力密度を従来の50mW/cm2から70mW/cm2に高めています。また、従来比で約25%小型化し、独自の平面実装技術により、発電ユニットを約20%薄型化したことで、ノートPCの底面に一体化できるようにしました。
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| 燃料電池のしくみ |
ノートPCの重さはどのくらいですか?
――約2.5kgです。まだまだ重いですから、軽量化を図っていくつもりです。
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| 重さは約2.5kg |
価格はどのくらいを想定していますか?
――試作機レベルですから、価格はまだ想定していません。量産台数によっても変わると思います。
一般ユーザーの多くはあまり高価になってしまうと買えないですよね。30万円台ぐらいだと何とか買えそうなのですが。
――それくらいで出せるといいですね(笑)。
どうもありがとうございました。
燃料電池ユニットのさらなる小型化やコスト削減は、研究開発が進み、量産体制が整えばクリアできるとしても、実用化に向けての問題は「補充用の燃料はどうやって持ち運ぶのか」「飛行機や電車の中に持ち込めるのか」「どこで販売され、どこで補充できるのか」「落としても大丈夫なのか」など、久保博士の話にあったように、やはり法規制の面が大きいと思われる。 |
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| (高柳政弘@RBB 2004年10月21日 15:34) |
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