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★ Slash Gamesは、2007年6月1日より「インサイド」になりました
ゲームで大事なのは「先を見たい」と思わせるモチベーション ―レベルファイブ日野氏のDEA入学式特別講演
4月9日
レベルファイブ 日野晃博氏
4月8日、ゲームクリエイターを育成するデジタルエンタテインメントアカデミー(DEA)の第13期入学式が都内で開かれた。式ではレベルファイブの日野晃博氏が「ゲーム制作のこれから」と題した特別講演をおこなった。途中、ドラゴンクエストで有名な堀井雄二氏も登壇、二人のゲームづくりのポリシーなどについて入学生を前に語り合った。
●ゲームで大事なのは「先を見たい」と思わせるモチベーション管理
日野氏は、会社のスタッフから「仮面ライダー555」のDVDを見せられてついつい見入ってしまったエピソードを引き合いに出しながら、ゲームや映画は最初に「××のシーンを見たい」「こんなシーンがきっとあるはず」と思わせることが必要で、仮面ライダー555はこの視聴者のモチベーションを次々に切り替えることで、「芸術的にモチベーションを管理」していると指摘。ゲームを作る場合でも、NPCのセリフの中にスゴそうな武器の名前を織り込み、「その武器を手に入れてみたい」と思わせたりする例をあげながら、今プレイヤーがどんなモチベーションを持っているかを考えながらゲーム展開やシステムを作ることが必要だと述べた。
●映画「MATRIX」をゲームで作るために必要なモノは
次世代のゲーム制作について日野氏は、ゲーム機の性能は向上を続けていて次世代機ではどれで遊んでも映像については満足できるものになり、ゲームの進化は映像でない部分で起きるだろうという。
日野氏が「気になっているもの」として挙げたのが映画『MATRIX』。MATRIXをゲームとして実現するための要素として、「トゥルーファンタジーライブオンラインでボイスコミュニケーションは実現しているし、映像は実写と区別が付かないレベル。じゃあ、作れるのかというと足りないモノがある」として指摘したのが預言者『Oracle』。人が動かしていない、知能を持ったキャラクタだ。将来的に、人との会話に対応できる人工知能の開発が必要になるとの見通しを示した。
●ハードは進化してもプレイヤーは人間
途中、日野氏の発案で堀井雄二氏も登壇、トークセッション形式になり、堀井氏のゲームづくりの意識や、次世代ゲームへのイメージなどが語られた。
堀井氏が強調したのは「プレイヤーは人間」という点。ハードが進化してどんどんスゴいことができるようになっても、プレイする人間を見ていないものは「すごいんだけど何かつまらない」ものになる、ゲームをやっていて何があったら・何が起きたら面白いかを考えるべきだと述べた。
また堀井氏は、次世代ゲームのイメージについては「ソロプレイでもまわりに人がいて、回復魔法をかけてくれたりする」といった体験談を紹介しながら、オンラインゲームへの期待を語った。
堀井氏は、やれることを何でも作り込むのではなく、プレイヤーにとって「作業」になってしまう要素はボツにするという(クリックで拡大表示)
開発が進められている「ドラゴンクエストVIII」や「トゥルーファンタジーライブオンライン」のさらに先、ということについて具体的な話は語られなかったが、堀井氏、日野氏ともにオンラインゲームを強く意識しているということで、長らく噂されている「ドラゴンクエスト オンライン」を期待してもいいかも、と思ってしまう講演だった。
堀井氏も日野氏もはじめてのマイコンが「PC-6001」。ドラゴンクエストをきっかけにゲーム業界を目指したという日野氏だが、それ以前のPC-6001時代から堀井氏のゲームで遊んでいた、というつながりも。(クリックで拡大表示)
(伊藤雅俊@RBB)
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