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「ラグナロクオンラインのノウハウもすべて出しますよ」― ビー・ビー・サーブ孫泰蔵氏に直撃インタビュー【後編】
7月19日
【前編】 【後編】


 孫泰蔵氏といえば、ラグナロクオンライン運営元のガンホー・オンライン・エンターテイメントの社長という印象が強いが、最近表舞台に出てくることが多いのはCOOの森下氏。孫泰蔵=ガンホー・ラグナロク、という図式は過去のものとなりつつあるようだ。

写真右がビー・ビー・サーブの代表取締役社長 孫泰蔵氏。左は取締役の佐々木信也氏


● オンラインゲーム作品を技術面・マーケティング面を両輪で支援

――コンテンツでインフラから提供するということだと、ナローバンドのBitwayなどを連想する人や、コンソールの方ではコンテンツからポータルを作るということだとPlay Onlineともあります。御社はオンライン版のBitway + Play Onlineといった感じで、インフラとともにマーケティング支援もおこなうというコンセプトということですか?

 「そうですね。インフラ支援とマーケティング支援の両方を、両輪としてゲームメーカーさんに提供していくというのが今回のコンセプトにあります。オープンβの時は収入もないのでお金もかけにくいですから、その期間は私たちがリスクを取ってファシリティも貸します、プロモーションもします。そのかわり、うまく有料化ができてBB Gamesからお客さんが加入されたら、そこに関して成功報酬はください、ということですね。お互い努力しましょう、というわけです。
 そのあたりはオンラインゲームのビジネス構造について、ある意味私自身も苦労しましたし、こうじゃないと納得できないよなということで組み上げていったので、オンラインゲームメーカーさんにも合理的だと思いますよ」

――日本で発表する前の日に韓国で説明会を開かれましたが、その意図というのは?

 「たくさんのオンラインゲームのタイトルがあるんですが、過当競争気味で韓国の市場だけではつらいんですね。そこで、『日本のオンラインゲームの市場を広げる動きをしています、お手伝いする仕組みもいろいろ用意しましたので、ぜひ日本に来てください』ということで行なったのですが、向こうとしても意欲満々で、140社が集まったんですね。今回のイベントについても、日本の市場を見てもらうということで参加者を募集したところ、100社ぐらいが来るということで、関心は高いですよ」

――韓国にもまだ埋もれているタイトルは多いと見ますか?

 「今作っている最中のタイトルはスゴイのがたくさんありますね。次の世代のものは、どれもこれもすごく目をみはるものがあります。今度のイベント(Online Game Fantasista 7/25開催予定)でも、1年以内に持って来る予定があるタイトルのデモを募集したところ、数十タイトルが集まりました。
 韓国だけでなく欧米メーカーさんからも反響があって、いろいろ問い合わせを頂いてる状況です」

――サーバやシステムをビー・ビー・サーブさんにお任せしている場合、ISPやNTTさんへの提供についてコンテンツプロバイダーさんにかわって交渉するといったこともお考えですか?

 「それはもちろん考えています。相互接続してなんぼだと思っていまして、最終的にはCDN(コンテンツデリバリネットワーク)のようなThe Internetを通らずに提供できる環境を作っていくつもりです。特にゲームの場合、RPGではレイテンシ(遅延)はそれほどシビアなものではありませんが、アクションゲームの場合は非常にシビアになってきます。通信がそのネットワークの中で完結できるのが望ましいですよね」

● ガンホーからのノウハウ流出では?

――孫社長といえばラグナロクオンラインを大成功させたガンホーさんということになるのですが、ガンホーさんから見るとマーケティングノウハウをビー・ビー・サーブに移管するというのはノウハウの流出ではないのですか?そうさせてでも採算は取れると踏んでいるのですか?

 「ガンホーの利益の最大化とか、そういう小さいところでは考えてません(笑) ラグナロクも思い入れのあるタイトルではあるのですが、社交辞令でも何でもなくてオンラインゲームは盛り上げてなんぼの時期だと思っています。今は小さなパイのシェア争いをするんじゃなくて、オンラインゲームのマーケットをばんばん広げていきましょう、ということです。
 ビー・ビー・サーブとしても、とにかくみなさん応援していきますので、私どもの持っているノウハウとか経験、知識が役に立つんだったら何でも出しますよ、ということです。実際、“こういう売り方したらどうですか?”とか一緒に考えている最中です」


――本日はありがとうございました。


(聞き手はIRI-CT代表取締役 宮川洋)

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(伊藤雅俊@RBB)
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