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「ハイビジョン放送がデジタルサービスの大きな牽引役に」
ジュピターテレコム 加藤徹氏インタビュー
全国各地でケーブルテレビサービスを展開するジュピターテレコム(J:COM)は、ハイビジョンサービスにも力を入れている。2004年4月から始まったJ:COM
TVデジタルは、地上デジタルやBSデジタルのハイビジョン放送を再送信しており、提供されるセットトップボックスもハイビジョンテレビにつなぐためのD端子が用意され、手軽にハイビジョン番組を楽しめるようになっている。
今回、J:COMのハイビジョンサービスの概要を、同社取締役商品戦略統轄部長の加藤徹氏に聞いた。
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| ジュピターテレコム取締役商品戦略統轄部長
加藤徹氏 |
― まず、J:COMにおけるハイビジョンのこれまでの流れと、現在のサービスにおけるハイビジョンの位置づけについて教えてください。
加藤:J:COMにおけるハイビジョンの放送は、2001年7月のBSデジタルの再送信から始まりました。本格的な展開としては、2004年4月のJ:COM
TV デジタルの開始から、ということになります。J:COM
TV デジタルでは、BSデジタルや地上デジタルを含む多チャンネル放送、ビデオオンデマンドなどを提供しています。
ヘッドエンド側ですが、ハイビジョン映像をより効率的に配信するため、これまでの衛星による伝送に代えて、光ファイバによる伝送網(HOG
/ Headend on the Ground)を12月の完成に向けて構築中です。ハイビジョン映像の伝送にはより多くの帯域が必要ですが、HOGを使えば、コンテンツプロバイダの皆さんも衛星のトランスポンダ料金をかけずに配信が可能になります。
― J:COM TVサービスでのハイビジョンのニーズはいかがでしょう?
加藤:J:COM TVサービスの約168万の加入世帯のうち、デジタルはすでに51.8万加入に伸びています(数字はいずれも2005年9月末)。このように、かなり急速にデジタル移行が進んでいるわけですが、ハイビジョン放送が見られるということが、デジタルサービスの大きな牽引役になっていると考えています。
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| セットトップボックス「TZ-DCH1000」。これをコンポジットビデオ、S端子またはD端子でテレビと接続する |
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| 2005年12月14日から放送が開始されたハイビジョンチャンネル「ディスカバリー
HD」 |
BSデジタルや地上デジタル以外のハイビジョン放送としては、これまでも映画専門チャンネル「スター・チャンネル
ハイビジョン」の放送をおこなっていましたが、この12月14日からはさらに、ハイビジョンが2チャンネル追加され、ドキュメンタリーチャンネルの「ディスカバリー
HD」と、女性向けのライフタイル&エンターテインメント専門チャンネル「FOXlife
HD」が放送を開始します。
もちろんJ:COM TVデジタルにご加入いただいている全ての方がハイビジョンテレビでご覧になっているわけではないのですが、それでも、D3/D4端子のついたテレビをご利用の方は3割おられます。これは、市場全体での割合である約1割とくらべると、かなり高いですね。
― HDDレコーダー機能をもったセットトップボックス(STB)が予定されていますが、こちらはハイビジョン放送の録画も可能なのでしょうか?
加藤:もちろん可能です。レコーダー付きSTBにはデジタルチューナーを2つ搭載するので、裏番組録画やタイムシフト再生も可能になります。
― J:COM TVデジタルのVODサービスのハイビジョン対応について教えてください
加藤:ハイビジョンVODは、現在一部のコンテンツ(『美しき日本
百の風景』、『世界遺産 白川郷』など)についてすでにおこなっています。ただ、映画については、ハリウッドのウィンドウ戦略が現状ではまだハイビジョンVODを考慮していないため、難しいですね。ちなみに、VODなので当然ではあるのですが、ハイビジョンでもSDでも、VODコンテンツはレコーダー付きSTBで録画することはできないようにします。
― TV+ネット+電話、といういわゆる「トリプルプレイ」が注目される中で、一目でユーザに特徴が伝わりやすいハイビジョンは、他の事業者に対するアドバンテージになりえるでしょうか?
加藤: IP放送なども注目されていますが、それらではハイビジョン対応はまだ難しいと思います。コンテンツをハイビジョンで出せるチャンネルはまだ少ないのですが、放送をずっとおこなってきたケーブルテレビ事業者として、ハイビジョンをより前面に出してアピールしていきたいと考えています。
― ありがとうございました。
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