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「ひかり電話」では使い勝手やオプションを交換機の電話サービスと同等に
NTT東日本 赤間長浩氏
NTT東日本の提供するプライマリIP電話サービス「ひかり電話」。これまで交換機ベースの固定電話を提供してきたNTT東日本が、固定電話をリプレースできるIP電話サービスに本格参入したことで注目を集めたこのサービスは、NTT東日本の中でどのような位置付けになるサービスなのか。NTT東日本
ブロードバンドサービス部 IPコミュニケーションサービス開発部門長 赤間長浩氏に話を聞いた。
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| NTT東日本 ブロードバンドサービス部 IPコミュニケーションサービス開発部門長 赤間長浩氏 |
−「ひかり電話」では、全国3分8.4円(固定電話向け)という料金体系ということで、従来の固定電話のような、距離別の料金体系とまったく異なっています。これは同じ音声ベースの通話サービスでありながら、御社にとってはまったく違う商品であるということだと思うのですが、今後のメタルと光の位置づけについてはどのようにお考えなのでしょうか?
赤間:その点は、外から見ますと、非常に関心を持たれる部分だと思います。すでにメタルの電話がある中で、もうひとつ「電話」をおこしているわけですから。
もともと私はNTT東日本の中で電話系のサービスを開発する部隊にいて、今回のひかり電話のもとになるサービスをおこそうとやっていました。その過程で、これまでの固定電話とはサービスとしても違うということがわかってきました。そこで、会社としても別のサービスだということで、組織も、これまでのサービスは電話電報サービス部に、新しいひかりでの電話はブロードバンドサービス部IPコミュニケーションサービス開発部門に分けたのです。ただ、別のサービスだと思っていますが、将来たとえば1,000万回線になったときにはわからないですね。
料金的には同等以上の互換性があると見られていますが、固定電話では、ひかり電話にない、いろいろな接続があります。クレジットコールやオペレータ経由通話、100番通話などですね。またひかり電話では、Lモードや、(遠隔検針用の)ノーリンギング通信などを提供していません。これらも含めてすべて互換性を実現すべきという声が社内にはあります。
−なるほど。ただ、ノーリンギングやLモードについてはIPネットワーク上ではよりシンプルな実装が可能かもしれませんね。ところで、ひかり電話では個人向けと法人向けが提供されています。法人向けでは大企業から中小企業、SOHOなどさまざまなセグメントがありますが、どのあたりを狙っておられるのですか?
赤間:法人向けでは、大規模企業ですね。
−大企業ですと、導入する拠点が東日本だけとは限りませんよね?
赤間:NTT西日本とのパートナーシップで、全国各地の拠点に同じサービスを導入していただくことができます。
−なるほど。では、個人向けはいかがでしょう? 講演において「持っているものの弱み」とおっしゃっていたのは、料金面、既存の電話の収入が下がることなのでしょうか?
赤間:そういった食い合いの話についての議論はありましたが、それについては過去の話ですね。今回のひかり電話については、すでにある電話の事業をベースにして、あたらしいサービスを提供しよう、というものです。こういうときは、これまでの習慣を捨て去って、いいサービスを支えるいい仕事、という流れにしていきたいのですが、立ち上げのスピードが求められる状況では、どうしても「今までのやり方」が残ってしまいます。
−収益の話というよりも、業務の流れや組織論といったあたりなわけですね。電話というイメージをあまり崩さずに「よりいいものを」ということからしますと、これまでの電話のように「電話機を壁のモジュラーにつなぐだけ」という簡便さからは、ひかり電話でもまだ隔たりがあるのではないでしょうか?
赤間:ひかり電話で個人のお客様に提供しているVoIPルータですが、これはイーサネットと電話機と電源を接続すれば、設定をいっさいおこなわずに通話できるようになっています。IPの世界からしますと、かなり「やさしい電話」を実現できたと思っています。
最終的には、イーサネット接続するような、専用の“電話機”も用意することになると考えています。ISDNの頃は、コネクタの形が違う“電話機”は普及が難しかったのですが、最近では、家の中でいろいろなところにイーサネットポートが用意されていたりしますので、あり得ると思いますよ。
それともう一つ。チャットやインスタントメッセージングにできなくて電話にしかできてないこと、というのがありまして、「電話」は受信側が拒否できない。必ず着信させられます。インスタントメッセージングなどは、「受信する」「参加する」という操作が必要なんですが、電話ではそれは必要ない。発信者の立場でいうと強力なサービスなわけです。
いいサービスを出すよう頑張っていきますよ。
−ありがとうございます。
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