| 表1 自分を変える心理療法のいろいろ |
カウンセリング 来談者(クライエント)中心療法 |
提唱者のカール・ランソン・ロジャーズは、1940年にオハイオ州立大教授に就任。1942年に著書「カウンセリングとサイコセラピー」で基礎を作り、1951年に出版した「クライエント中心療法」で理論を確立した。クライエントとの信頼関係と自己実現能力を尊重し、カウンセリング手法の代名詞になっている
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| 精神分析
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1885年にフロイトが提唱したリビドー(性本能)を重視する療法。フロイトは人間が発達するにつれリビドーの集まる場所が変わると考え、口唇期、肛門期、男根期、潜在期、性器期を唱えた。人間が不快な経験をすると異常な防衛本能が働く。以後、ストレスを感じるたびに防衛本能がくり返され、これが神経症の原因になるとした。有名な夢分析や自由連想法などの治療法を使う
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| 認知療法
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心の問題は不幸な出来事や体験そのものでなく、その出来事に対してどんなものの見方・解釈(認知)をしたかで起こると考える。ペンシルバニア大学のベックがウツ病治療のために考案したが、広く心の問題全般に応用されている。人は先・後天的にスキーマ(生きるにあたっての指針・世界観)をもち、認知のゆがみ(ネガティブ思考)が心の問題を起こすとする。自分を客観的に観察させて気づきを促し、生き方が変わるのを後押しする
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| 家族療法
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家族は1人1人が有機的にまとまったひとつのシステムであるとし、その家族システムを治療する。家族システム自体に病理があり、その影響をいちばん受けた人が心の病になると考える。そのため問題を抱えて症状が出ている一家の中の1人を治療するのではなく、家族全体を変えようとする。家族のコミュニケーションのしかたや家族の構造、世代間の葛藤をなくす、などの手法がある
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| 交流分析
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1957年にアメリカの精神科医・バーンが提唱した自己分析的な療法。自分本来の能力に気づかせ力を発揮させる。柱として構造分析、交流分析、脚本分析など4つの分析がある。構造分析では、人間にはP(親)、A(大人)、C(子供)の3つの私(自我状態)があるとする。この理論に基づきエゴグラムを使って本人のパーソナリティをグラフで示し、その人の考え方や感情、行動様式に気づかせる
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| 行動療法
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1959年にアイゼンクが確立した科学的な療法。問題行動はまちがった学習や、適切な行動パターンを学ばなかったのが原因だとする。問題を客観的に分析し、複数の理論モデルを使って本人が変わるためのスケジュールを立てる。不安や恐怖をコントロールする「古典的条件づけ法」や間違った反応を修正する「オペラント条件づけ法」のほか、認知法、バイオフィードバック法などを使う
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| ゲシュタルト療法
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パールズを中心に提唱された。人間は自分の一部分しか理解していないことに気づかせ、1つの人格としての統合を目ざす。自分をあるがままに受け入れ、「いま、この瞬間」を大切に自己コントロールしながら問題解決する。1人で交互に勝者と敗者を演じ、内面の葛藤に気づかせる「トップドッグとアンダードッグ」、夢の中の登場人物になりきる「ドリームワーク」等の技法を使う
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| トランスパーソナル
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1960年代、アメリカ西海岸を中心にヒッピー等によるニューエイジ運動の流れで生まれた。人は自分の中に自我を超えるもの(自己超越欲求)をもつとし、まず健全な自我を確立し、次に「個人を超える」のを目標にする。仏教でいえば「悟り」や「解脱」のことだ。ドラッグ文化や東洋思想の影響を受けており、死後の世界や宇宙空間、母体への回帰〜前世に戻るイメージ体験を重視する
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