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第8回:「今週妻が浮気します」はグループセラピーか? 〜前編〜
2005年3月10日
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今週、妻が浮気します 発行:中央公論新社 価格:1,050円(税込) |
Q&A掲示板に投稿され、111本もの回答がついて話題になった「今週妻が浮気します」。この質問にはたくさんの回答者がシンクロし、自分自身をふり返りながら答えを寄せた。
過去の離婚体験の傷を語る人。機能不全な家庭で育った子供時代の記憶の扉が開いた人。親の浮気を見て育った「子供としての自分」を主語にしながら、回答を書き込む人もいた。
彼らは質問にふれて自分の内面に深く入り込み、それぞれが「自分」を背負いながら答えている。一方、質問者の側もさまざまな意見や価値観を聞きながら、「自分をくり返し語る」ことにより、いままで気づかなかった自分を発見する。
チャットや掲示板のようなネット上のコミュニケーションは、一種のセラピーとして機能するのではないか? そんな仮説が成り立ちそうだ(関連ニュース)。
そこで今回から3回続けて、ちょっとした思考実験をしよう。まず前編と後編に分けて、思いを寄せた回答者側の反応を分析し、仮説を検証する。
前編の今回は、なぜ回答者たちは自分の内宇宙を語ったのか? 後編では、実際にカウンセリングの手法を見ながら出来事との共通点を探る。それを通してネットのコミュニケーションにも応用できる「カウンセラー流リレーションシップ作り」のセオリーも紹介しよう。
続く3回目は、逆に質問者の心理の変化がテーマだ。テキストになる心理療法の例も上げる。シリーズ3回を通して「今妻」を題材に、インターネットを使ったコミュニケーションの特性を心理学の世界から眺めてみよう。
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