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第7回:「今週、妻が浮気します」が仕掛ける刺激的な心理劇
2005年2月15日
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今週、妻が浮気します 発行:中央公論新社 価格:1,050円(税込) |
ネット発の単行本「今週、妻が浮気します」(中央公論新社)が売れている。
「今週、妻が浮気します。ホテルに乗り込むつもりですが、それは正しい方法でしょうか? 乗り込んでどうするのがよいのでしょうか?」
Q&A掲示板にそんな質問が投稿されるや、約2週間でレスは100を越えた。1月25日に出たばかりの単行本も売り切れ続出、まったく手に入らない状態だ(2月3日現在)。
ブログもいっせいに本を取り上げ、「感動した」「涙が出た」のオンパレードである。いまやブログ上では「コンツマ」(今妻)の愛称までついている。
さて、ではこの現象はいったい何なのか? なぜ人はコンツマにハマるのか? 今回と次回の2回に分け、ヒットの陰に隠された「現代の寓話」の謎に迫ろう。
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アマゾンでは発売翌日、売上ランキング1位に
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共有しやすいテーマだった。困っている人の役に立ちたい。掲示板で「良スレ」ができるときには、そんなわかりやすい心理が働いている。
だが2ちゃんねるの「祭り」ならともかく、浮気の相談があるたびに必ずレスが100本つくわけじゃない。この質問ならではの、人をモチベートする何かがあるはずだ。
親切心や感動というわかりやすさの向こう側にある深層心理。それをプロファイリングするのが今回のテーマである。
まず一連の出来事をカンタンに説明しておこう。
この単行本はQ&A掲示板のOKWebコミュニティと教えて!goo に投稿された同名の質問とその回答をまとめたものだ(注:両サービスはデータベースを共有しているため、どちらかに投稿すれば、同じ質問・回答が両方に表示されるしくみになっている)。
Amazon.co.jpでは発売された翌日深夜に売上ランキング1位をマーク。オンライン書店bk1でも、1月24日〜1月30日の1週間の「総合ランキング」でトップに立った。
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| 編集担当者の中央公論新社・山本春秋氏 |
編集を担当した中央公論新社の書籍編集局 書籍第一部、山本春秋氏は言う。
「初版は5000部でした。いまは3刷まで出ており、累計4万部をオーバーしました。リアルの書店さんでは当初、まったく動きませんでしたが、ネット書店さんでは非常に反応が早かったです。
今回はgooさんにもご協力いただきネットで情報を流したおかげで、ブログが一気に取り上げてくれました。ネット上で話題になっているのがリアルの書店さんにも影響していき、数日遅れで町の本屋さんから注文がきた感じです。
で、店頭に置いたらすぐに消えた。『なんだこれは?』ということで、その後問合せや注文が増えました。そのうちに書店さんではだいたい在庫が切れ、いま大至急、増刷しています」
東京・新宿の紀伊國屋書店(新宿本店)では、「2月2日〜2月3日の2日間、在庫がなくなりました。いま(2月14日)は約300部あります」とのことだ。一方、Amazonでは「入荷は2005年2月8日ごろの予定です」の表示が出たまま、「フリーズ状態」である(2月14日現在)。
もともとこの投稿は、Web上での反響もケタはずれだった。質問は2004年1月28日に書き込まれ、2月12日の回答と質問者のお礼で終結している。2週間の出来事だ。この間、寄せられた回答は111件にものぼる。
「教えて! goo」ではひとつの質問あたりの平均回答数が「3.3件」なのを考えれば、いかに飛びぬけていたかがわかるだろう。
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