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ブラックリストとベイズ理論の二刀流なり
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まずはBkASPilの基本原理を説明しておこう。このソフトがスパムを判定するしくみは、2本柱だ。ひとつはユーザ間でスパム情報(IPアドレス)を共有し、それをもとに判断する独自の「ブラックリスト参照方式」である。
たとえば手元に届いたスパムがスパムと判定されなかったとしよう。その場合、ユーザは手動でネット上にあるデータベースにこやつを登録(申請)し、手動学習させる。かくて先人たちの貴重な情報が蓄積されていき、ブラックリストは進化していく。「あなたの一票が社会を変える」てな原理だ。
「手動で登録する」といえばめんどうくさそうだが、マウスジェスチャーを利用すればワンモーションですむ。もしくはメニューからたどる場合も、該当するメールを選択して「spamメールとして登録&学習する」をクリックするだけだ。
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「BkASPil」のルックス。メーラ「Becky! 2」のプラグインだ ※ クリックで拡大 |
一方、BkASPilがベースにしているもうひとつの判定法は、有名なベイズ理論(ベイズ統計学)を用いた「ベイジアンフィルタ方式」である。
ベイズ理論を提唱したのは、18世紀の聖職者にして数学者、Thomas Bayes(トーマス・ベイズ)なるお方だ。この確率理論をひとことでいえば、「過去に起きた現象の発生頻度を調べれば、未来がわかっちゃうよん」というものだ。つまり人は歴史に学ぶことで、将来起こりうる出来事の頻度を予測できるわけである。
このベイズモデルは特に人工知能の研究に深く貢献している。いまではサーチエンジンや音声認識システムなどにも応用され、果てはスペースシャトルにまで使われている。言い出しっぺのベイズさんも、まさか後世で自分の理論がスペースシャトルに使われるとは夢にも思わなかったにちがいない(いや案外未来を予測してたりして)。
またベイズ理論はスパム対策としても注目の的だ。前述のフリーソフト「POPFile」が採用するほか、ニフティでは2004年1月から@niftyで、日本のISPとしては初めて自社サービスにベイズ理論を取り入れた。こちらは同社が会員向けに無料で提供している「迷惑メールフォルダー」サービスに、「学習型フィルター」として搭載されている。
同社によれば、「簡単・便利に迷惑メールをブロックできるものはないか? と考えた結果がベイズ理論でした。ユーザ・アンケート等の結果、現状では迷惑メールの80%以上は防げています」という。
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