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IIJ技術陣「spamからメールを守れ(管理者編)」

第7回 送信ドメイン認証技術(DKIM)
2006年6月22日
櫻庭秀次
電子メールは、現在のようにインターネットが普及する以前から使われていた古くから存在するアプリケーションシステムである。今から十数年前、電子メールは現在のように瞬時に相手に届くようなことはほとんどなく、各メールサーバが電話回線などを利用して定期的に特定ホストに接続し、配送していた。
この当時、メールサーバは最終受け取り先に直接接続するのではなく、拠点となるホストを介して目的のホストまで送るバケツリレー方式が一般的であった。
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図1 バケツリレー方式
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そのため、相手に届くまで数時間から数日かかっていたが、当時の郵便よりは到達が早く便利であったため、利用者は電子メールの方を「mail」といい、旧来の手紙の方を「snail
mail」(カタツムリのように遅い郵便)といって区別することもあった。
インターネットが普及するに従い、ユーザがメールサーバに電話回線を利用して接続し(古くはダイヤルアップ)、そのメールサーバがインターネットを介して相手先のメールサーバに直接配送するようになった。中継が一段で済むため、メール到達時間は劇的に短縮された。さらに、ユーザが安価にインターネットに常時接続できるようになったため、瞬時に相手にメールを届けられるようになったが、一方で受信先のメールサーバに直接接続し、大量に迷惑メールをばらまくことも容易にできるようになった。
つまり、現在の迷惑メールの増加は、“瞬間移動が簡単にできるようになったことにより郵便受けに直接投げ込むダイレクトメールが格段に増えたもの”と考えることができる。
近年、迷惑メール対策として導入がすすんでいる「OP25B」(Outbound
Port 25 Blocking)や送信ドメイン認証技術が普及すれば、ユーザは必ずメールサーバを介して送信し、メールは信頼できるメールサーバ間でのみ配送されるようになる。これらの技術の導入は不便さをもたらすように感じるかも知れないが、一般的な使い方をしているユーザには影響がないはずである。便利さを損なうというよりは、メールの使い方に秩序を設ける、と考えると良いだろう。
今回は、送信ドメイン認証技術として有力なもう一つの技術、電子署名方式の「DKIM」の概要と導入方法について解説する。
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