
IP Network Technology & Solution Meeting
〜エンジニアよ、チャンスは無限にある!〜
鈴木淳也
アットマーク・アイティ 編集局
(取材協力:RBB TODAY)
2002年1月31日に開催された「IP Network Technology
& Solution Meeting」(主催:インターネット総合研究所/RBB
TODAY/アットマーク・アイティ)。本記事では、イベント・レポートと題して、同イベントで語られたエッセンスを凝縮してお送りしていこう。
イベント自体は「ゼネラル・セッション」「ワークショップ」「スペシャル・セッション」の全3部で構成されている。ゼネラル・セッションについては、@ITのニュース記事「ITの軸になるのはIPネットワーク」を参照してもらうことにして、ここでは、ワークショップとスペシャル・セッションの2つを中心テーマとする。なお、ワークショップについては、「ワークショップ・レポート」と題して、順次詳細レポートをアップしていく予定だ。
| ●IP Network Technology & Solution
Meetingプログラム |
| General
Session |
ブロードバンド革命を超えて
(インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原洋) |
日本企業の再生とネットワーク技術の必然性
(フューチャーシステムコンサルティング
ネットワークグループ シニア ディレクター 今井一好) |
| Workshop |
A-1
IPv6ネットワークの実像と今後の展開
(NECネットワークス 戦略マーケティング本部 先進ソリューション技術G主任 藤本幸一郎)
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A-2
高速IPネットワーク「IP-VPNサービス」の技術最前線と今後の展望
(NTTコミュニケーションズ ビジネスユーザ事業部 統合IPサービス部 池尻雄一)
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A-3
必要とされるIP技術者・その条件
(インターネット総合研究所 エグゼクティブスタッフ 技術戦略担当 荻野司) |
B-1
広域LANサービスによる基幹業務システムの再構築とその技術
(ワールドコムジャパン マーケティング部 小澤剛)
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B-2
ECサイト構築で求められる負荷分散ネットワーク技術
(リアルネットワークス 鍋島公章)
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B-3
現場エンジニアが語る、IPネットワーク技術者の実像
(ブロードバンド・エクスチェンジ ネットワークシステム技術部 担当部長 小林直行) |
| Special
Session |
技術革新は加速する、新時代のIPネットワーク技術とエンジニアのあるべき姿とは何か?
(パネル・ディスカッション) |
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■IPv6、IP-VPN…最新技術情報と必要とされるエンジニア像
ワークショップでは、参加者は3つのトラックに分かれ、各1時間15分のセッションを2本、全部で6本のセッションが行われた。そのうち、IPネットワークの最新技術動向に関するものが4本、この分野でエンジニアはどのようにあるべきかを語ったスキル/キャリア系のものが2本となっている。セッションの中には、総スライド枚数が87枚に達しており、とても時間内に終了しないのでは!?
と思わず心配してしまう面もあったが、それだけ濃い内容だったといえるだろう。
●いまが旬! のIPv6&IP-VPN
A-1とA-2のセッションでは、まさにいまが旬ともいえるIPv6とIP-VPNがテーマだった。同時刻でのセッションとなったため、どちらにも興味のある方は片方しか聴けず、残念な思いをされたかもしれない。
IPv6のセッションでは、IPv6の登場経緯、現状、移行技術と今後の課題について、歴史的経緯を踏まえつつ順番に解説が行われた。IPv6自体、まだサービスを提供する基本インフラができたばかりの段階で、ユーザーへの本格的な普及はまだまだこれからだ。セッションの後半では、移行のためのシナリオやその技術についての話がメインとなった。また最後に、アプリケーションの互換性、セキュリティ、ネットワーク管理においてIPv6が問題を抱えていることにも触れ、今後の展望についてコメントしている。
IP-VPNのセッションでは、まず最初にIP-VPNの定義について前置きしたうえで、IP-VPNの中核をなす技術であるMPLS(Multi
Protocol Label Switching)の詳細な仕組みと最新情報について解説が行われた。IP-VPNは、広義では「IPを使ったVPN」ということだが、現在一般的には「キャリアが提供するIP向けの閉域ネットワーク」を指すことが多い。そこで、インターネット上にL2TPやIPSecを使ってVPNを構築する「インターネットVPN」との違いを明確にしたうえで、IP-VPNの実現方式を紹介した。最後に、MPLSがまだまだ進化していることを説明、その最新仕様をいくつか紹介してセッションを終了した。
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| IPv6時代の技術者に求められるものについて語る、インターネット総合研究所の荻野司氏 |
●エンジニアに求められるモノ
A-3のセッションでは、インターネット総合研究所の荻野氏の「IPv6時代に技術者求められる条件」について、B-3のセッションでは、現場エンジニアの立場としてブロードバンド・エクスチェンジの小林氏が「IPネットワーク技術者の実像と求められるスキル」について、それぞれ講演が行われた。
講演の中で荻野氏は、「IPv6の登場はIPネットワークの『仕切りなおし』」だとし、PCからnon-PCへの流れも予想され、新たな市場の創造の可能性もあり、ある意味でチャンスだと説明する。技術の潮流を読み、感じることが重要であり、トラブルや現場の事象に対応するための実践的スキルを身に付けていく必要があることを強調した。
一方の小林氏は、自身が現在の会社に至るまでの間にどのような経歴を経て、自らのスキル・アップのためにどのような努力をしてきたかについて語った。小林氏は、あらかじめ「ネットワーク技術習得」「テクニカル・ライティング能力」「英語学習」の3つのテーマを決め、自分がどのようにこれらのテーマに取り組んできたかを説明。来場者に対しては、「日ごろからネットワークの実験を実践してみる」「Webで成果を公開する」など、そのための身近な実践方法について呼びかける。そのほか、「即戦力エンジニアに必要な3つの能力」や「“3倍”仕事術」などの提案も行った。
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| Work Shopの風景。写真奥に見えるのは、B-3「現場エンジニアが語る、IPネットワーク技術者の実像」で講演を行ったブロードバンド・エクスチェンジの小林直行氏 |