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IPv6による新しいネットライフは見えたか? Net.Liferium2001
2001年12月19日
12月15〜16日の両日、横浜市のパシフィコ横浜で「Net.Liferium2001」(主催:Net.Liferium実行委員会、運営事務局:キースリーメディア・イベント)が開催された。IPv6とは何か、IPv6によってインターネットの使い方やライフスタイルがどのように変わっていくのかを、一般の消費者にも知ってもらおうというのがイベントの主旨である。このため各企業の出展も、新製品や新技術を紹介するというよりも、「IPv6ならこんな使い方があるのでは」という提案型の展示が多かった。
世界初のIPv6のみでのインターネット・ライブ中継
初日の15日の目玉は、IPv6のみによる世界初のインターネットライブ中継。倉木麻衣ら人気アーティストが参加することもあって、ライブ目当ての来場者も多く、ふつうの情報・通信関連の展示会とはだいぶ雰囲気が違う。
ライブに先立ち、会場内ではIPv6普及・高度化推進協議会の記者会見が開かれた。同協議会会長でNet.Liferium実行委員長でもある村井純慶大教授は、「次世代のインターネットを体験してもらうことによって、みんなの夢をかき立てて、IPv6で何をやるかみんなで考えていくきっかけにしたい」とこのイベントの狙いを語った。
今回のインターネットライブは、大阪のライブハウスとパシフィコ横浜をギガビットイーサネットで結び、IPv6のみでDVストリーミング伝送を行う世界初の試みである。大阪から演奏の模様が送られてくるだけでなく、横浜からもオーディエンスの様子を配信するインタラクティブなライブであることも今回の特徴だ。
ライブ全体を通して見たわけではないが、大画面に映し出される映像・音声は途切れたりコマ落ちすることもなく十分鑑賞できるレベルだったと思う。データの遅延時間は0.8秒とのことだが、横浜-大阪間で司会者同士が会話をしている場面でもさほど違和感は感じなかった。ファンはIPv6とかそういったことに関係なく、ライブとして十分満足していたようだ。
ブロードバンドとIPv6が普及すれば、将来的には自宅のPCでもこのようなライブを誰でも簡単に楽しむことができるようになる。この日集まった人たちに、そのあたりのことがうまく伝わっていただろうか。
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| 図1 村井氏は記者会見で、IPv6普及・高度化促進協議会の活動報告を行うとともに、多くの人にIPv6を知ってもらい、体験してもらう必要性を訴えた |
図2 倉木麻衣もIPv6インターネット・ライブで熱演。客席は総立ちとなった |
情報家電、ゲーム機もIPv6でネットに接続
展示会場のほうに目を移してみよう。Net.Liferium2001の会場はいくつかのゾーンに分かれていたが、今回はメイン会場ともいえる「IPv6 ShowCase」を中心に回ってみた。
まず目を引くのが家電メーカーによる情報家電の出展。松下電器産業はホームネットワークの入口となるIPv6ホームゲートウェイと、IPv6によって接続された冷蔵庫、電子レンジを展示していた。外出先から携帯電話やPCで冷蔵庫の中を確認し、今ある素材で料理できるレシピをネットで検索してダウンロード、そのデータを電子レンジに送信して、帰宅したらすぐに調理を開始、といった使い方が可能だという。東芝も、IPv6情報家電として冷蔵庫などを展示していた。
また、IPv6によるパソコン以外の機器を使った「non-PC」のピアツーピアコミュニケーションを提案していたのが、ソニーブロードバンドソリューションと三洋電機である。ソニーブロードバンドソリューションは、「PlayStation 2」を使って離れた場所にいる人とチャットしながら映画を鑑賞したりできるシステム、三洋電機はIPv6対応の動画デジカメシステムやホームゲートウェイにより、簡単にパーソナルコンテンツを交換できるシステムを試作展示していた。
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| 図3 松下電器産業の情報家電機器。手前の青い機器がIPv6ホームゲートウェイ |
図4 ソニーブロードバンドソリューションが出展した、「PlayStation 2」とテレビを使ってビジュアルな仮想空間でチャットを楽しむことができるシステム |
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