今回の特別座談会では、モバイルに詳しい携帯電話研究家の木暮祐一氏、自動車業界に明るいレスポンス編集部の三浦和也氏、代表的なWiMAXベンダーである日本アルカテル・ルーセントの鈴木春菜氏、サービス事業者としてアグレッシブにWiMAXを展開しようとしているアッカ・ネットワークスの七條薫氏を招き、WiMAXのさまざまな利用シーンや今後の展望について、率直な意見を語っていただいた。司会進行役はRBB TODAY編集部の小板謙次氏。
小板「モビリティでの利用シーンは、携帯電話と競合することもありますよね」
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携帯電話研究家
移動体通信研究会 代表CEO
木暮祐一氏 |
木暮「確かに3.5Gや4Gの携帯電話サービスに競合しそうなエリアです。国内のキャリアもWiMAXの許認可に向けて申請を行っていますが、やはり彼らにとっては既存システムから移行しやすい3.5Gや4Gが本命でしょう。であれば、携帯電話とは離れたサービスを考えていったほうがよいのかなと思います。そういう意味でアッカ・ネットワークスの場合は、まずデジタルデバイドエリアでの展開から入るという視点が面白いと感じました。携帯電話よりもコストを抑えられれば、どんなデバイスでも通信できる世界を構築しやすいわけです。たとえば通信できるクルマイスというような福祉機器もあるかもしれませんね」
七條「人間が使うだけではなく、いろいろな機械に使われてくることも十分にありえることだと思います。いまはWi-Fiが部分的にそのようなニーズを満たしていると考えられますが、Wi-Fiよりも広域で利用できる点がWiMAXのメリットです。既存機器にチップが組み込まれて通信できるような可能性も出てくるかもしれません。Wi-Fiと似たような形で普及するのではないかと考えています。携帯電話は閉じられた世界ですから、汎用性という点では、WiAMXとはまったく異なるものだと思います」
木暮「そうですね。もっと自由に端末メーカーやサードパティが製品をつくれるようになると面白い展開になると思います」