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市原達也「プロカメラマン市原達也の デジタル一眼コスプレ&モデル撮影テクニック」

第7回:光の方向を考えた撮影をこころがける

2007年2月28日


 屋外での人物撮影で気にしたいのが光の方向だ。特に太陽の出ている時には作品に大きく影響してくるところ。今回は光の方向による写り方を考えてみよう。

■ 順光・逆光・斜光を使い分けよう

 前回でも少しお話ししたが、光源の方向によって写り方が変わってしまう。カメラを始めたばかりの人は光源の方向はあまり関心がない人が多いようだが、光源の位置は大切である。同じように撮影しているのに撮るたびに雰囲気が変わってしまうと感じたら、その原因のひとつは光源の方向だ。特に画面全体の明るさと顔の明るさが思ったように撮影できない場合は光源の方向をチェックするとよい。

 屋内での撮影会などはいろいろな方向から光が被写体に当たるようになっているため、ほぼ思い通りに撮影できるはずだ。日中の屋外ではメインの光源は太陽となるため、時間や撮影場所と方向によって光源の方向が常に変わってくる。光源の方向による写り方を確認しておこう。

順光で撮影。全体に光が当たっているため、全体に発色がよいが、鼻の影や首あたりが影で暗くなるのがやや気になる


斜光で撮影。肩や髪など、左右で写り方が異なるのが分かる。レフ板などは使用していないため、顔の一部が明るくなりすぎている


逆光で撮影。ホワイトバランスはオートのままなので、やや顔が影で青みがかってしまった


 各方向からの写真を見て、どの角度の撮影がいいかが気になるかもしれない。撮影テクニックの本を読んだり、詳しい人に聞いてみると、案外意見が違っているものだ。順光がいいという人もいれば、逆光ばかりで撮っている人もいる。それではとプロカメラマンが撮影した写真集を見ると、順光でも逆光でも斜光でも撮影している。つまり、どの方向から撮影してもよいのだ。プロカメラマンは光の方向によってどのような写り方をするかが分かっているので、その特徴を生かしたり、気になる点を補ったりして自分でイメージした写真を撮っている。

 最初のうちは、この角度から撮影するとこうなる、とある程度分かって撮影できるようになると屋外での撮影で失敗が少なくなるだろう。

■ 逆光で撮影すると背景が明るくなる

 現在のカメラは、逆光で撮影すると背景が明るく写るように設定されている。基本的にカメラは被写体に露出を合わせるため、逆光で暗くなった被写体に露出を合わせるので、背景が明るく写るのである。

 これを憶えておけば、背景を入れて撮影するときに背景が明るくなりすぎて写らないという失敗を未然に防ぐことができる。またその逆に、背景があまりきれいではないときに白く飛ばしてごまかすということも可能だ。

逆光で撮影すると背景が白っぽく写る


■ 逆光は露出補正とストロボ、レフ板で撮影

 逆光で人物が暗くなってしまうときは露出補正をしてみよう。肌の色をチェックして青っぽくなるようならホワイトバランスを「日陰」に設定して補正する。

 ストロボを使う方法も有効だ。目にアイキャッチができて、モデルの印象が明るくなる。下のサンプル写真は内蔵ストロボを使用しているので、ややアイキャッチが小さいので効果はあまり出ていないが、発光面の大きい外付けストロボや内蔵ストロボ用ディフューザを使えばアイキャッチは大きくできる。ストロボを使用する際は夕方などの色温度の低い太陽光で使用すると、背景が赤味を帯びて写ることがある。もちろん、これを効果のひとつと考えて使ってもよいが、背景も同じ色で撮影したい場合は、ストロボに色温度変換フィルタを付けるか、ストロボではなくレフ板を使うなどで対応しよう。

逆光状態でストロボを使用した。目にアイキャッチという光の点が付くことで、わずかではあるが、印象が明るくなる。また、唇も光っている


 レフ板を使用しても同様の効果である。大きいレフ板を使うとより柔らかい光となるが、以下のサンプルでは口径50cmの小さなレフ板を使用している。実はモデルさんにレフ板を持ってもらい撮影したもの。顔だけを照らすならこのサイズでもなんとかなるし、このサイズのレフ板なら助手がいなくても、モデルさんに持ってもらったり、三脚に立てかけて使用できる。

逆光状態でレフ板をモデルさんに持ってもらい撮影。ホワイトバランスはオートのままだが、先ほどの逆光写真ほど顔が青みがかってはいない

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