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■ 被写界深度を考えよう
これまでにも解説しているが、被写界深度でイメージが変わることを紹介しておこう。背景をぼかすことで被写体を引き立たせる効果があるので、人物撮影ではよく使われる手法だ。ただ、使っているレンズが標準的なズームレンズの場合、あまり絞れない可能性が高いので、それほど効果が出ないこともある。今回撮影で使用したレンズは開放絞り値がF1.4と明るいレンズのため、比較的大きなボケを出せる。望遠撮影することで、同じ絞り値でもぼけの効果は大きくなるが、それでもあまりぼけない場合は、50mm/F1.8程度の安価な単焦点レンズを用意しておくとよい。メーカーによっては1万円程度で発売されており、50mmレンズは安くても写りがいいので持っていて損はない。
35mmフィルム換算で50mm相当のレンズでF8にて撮影。背景はピントが合っているわけではないが、自然に写っている
同じレンズでF2にて撮影すると、背景は大きくぼけている。この背景の場合、ここまでぼかすとちょっと不自然だが、人物を引き立たせることはできた
■ 「ありがちな構図」に気をつけよう
カメラに慣れないうちは縦位置撮影が少ないという話を聞いたことがある。背面モニタで撮影するコンパクトデジタルカメラの普及によって、横でも縦でも関係なく撮る人が増えていると思うが、自分の過去の写真を見て、横位置の写真ばかりだったら、積極的に縦位置撮影を試してみよう。
横位置で撮影。悪くはないが左のほうはすっきりしすぎている
縦位置にて撮影。人物が主体となり、不要なものがなくなった
カメラのオートフォーカス機能を使って撮影していると、ついつい日の丸構図になってしまう。日の丸構図とは被写体を画面の中央に置いた撮影方法で、初心者の典型的な撮影法だ。ほとんどのデジタル一眼レフカメラではフォーカスポイントを動かせるが、フォーカスポイントの選択を自動にしておくと、自分の合わせたいポイントになかなか合わず、結局フォーカスポイントを中央に固定しておいて撮影し、日の丸構図が多くなってしまうといったことになる。かくいう私もオートフォーカスカメラを使うときは日の丸構図が増えてしまいがちだ。
撮影テクニック本などでは日の丸構図は悪しき例として紹介されることが多いが、これは日の丸構図が失敗写真という意味ではない。最初のうちは日の丸構図になりがちなので、状況に合わせて構図を考える習慣をつけようという意図からなのだ。
こちらはバックの丸さを生かすために日の丸構図にして撮影した例
■ 露出を考えよう
人物撮影の場合、基本的には顔が適正になるよう明るさを調整する。もちろん、写真の意図によっても異なるが、人物がメインの写真なら顔に明るさを合わせることになる。このとき、背景が白く飛んでしまったり、逆に暗くなってしまうことがある。これは被写体と背景の明るさが異なるため、顔に明るさを合わせると背景の明るさがより強調されてしまうために起こる。レフ板やストロボで被写体を明るくさせたり、被写体を日影に入れるなどして調整してみよう。
背景と被写体が日影になる場所で撮影することで、背景の緑色を見た目に近い雰囲気で撮影した
■ 撮影時間で色が変わる
太陽の光の色は太陽の位置で変わっている。日の出と日の入り前後は赤ぽい色となり、正午頃は青味の多い色となる。季節によっても太陽の位置は変わり、冬だと正午でも真上近くまで上がることはないため、春夏ほど青味のある色にはならない。冬では午後2:30くらいになると、だんだん赤っぽい光になる。これはホワイトバランスである程度調整できるが、オートのままだとそれほど補正されないこともあるので注意が必要だ。
夕方近くの斜めの弱い光を生かして撮影してみた。全体的に赤っぽいのは太陽の色によるもの
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