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市原達也「プロカメラマン市原達也の デジタル一眼コスプレ&モデル撮影テクニック」

第6回:基本的な撮影テクニック

2007年2月1日


 これまでいくつかの撮影テクニックを紹介してきたが、今回は撮影時に考えて撮影するとよい基本的なテクニックをまとめて紹介しよう。これまで紹介してきた内容と一部重なる場合もあるが、まとめだと思ってチェックしてほしい。

■ 光の方向を考えよう

 撮影時に最初にチェックしたいのは光の方向だ。ストロボを使うなら光は光量も角度も比較的自由に設定できるが、屋外ではそうはいかない。光の方向を考えながら被写体とカメラの位置を決定する必要がある。

 光の方向が異なると、写り方に変化が出ることを知っておこう。撮影モードをオートにして撮影すると以下のようになる。
順光。光が被写体に対して正面から当たる


斜光。光が斜めから被写体に当たる


逆光。光が被写体の後ろから当たる

 光の角度によって写り方が変わるのが分かるだろう。特に人物撮影では、顔に注目しよう。順光や斜光では、影の部分が黒っぽく気になってしまうことがある。逆光では顔全体が影になるため、自然な感じになるが、背景が飛んでしまったり、やや青っぽく写ることがある。この写真程度なら、ホワイトバランスの調整でなんとかなるだろう。逆光で顔が暗めに写る場合は、露出補正やレフ板、フラッシュなどで対応すればよい。

 また、順光や斜光でもフラッシュやレフ板を使えば、影の部分を明るめして自然な雰囲気で撮影可能だ。ここでは太陽の方向によって写り方が変わるということを憶えておいて欲しい。頭の中のイメージと異なって撮影されてしまう場合は光の方向を変えてみると、イメージ通りに撮影できることもある。

■ 背景を考えよう

 人物を撮るとき、たいていは背景も考えているだろう。どんな風景をバックに撮影するかで写真の雰囲気もずいぶん変わる。ただ、風景の大きさまで考えている人はそれほど多くないかもしれない。広角で撮影すると遠いものはより小さく写り、望遠で撮影すると遠いものでも手前にあるように大きく写る特性がある。これを生かして、大きなもの全体を入れたいときや風景を生かしたいときには広角撮影、不要なものが写らないようにカットしたり、遠いものを大きく写したいときには望遠で撮影するとよい。ズームレンズを使えば、背景の大きさは自由にコントロールできるだろう。

 イベント会場でのコスプレ撮影では背景を工夫するのは難しいが、歩行者天国などでも使える技だ。覚えておいて損はないはずだ。
広角撮影すると風景の広い範囲が写る。ただ、この場合は人物すぐ後ろの柵が気になるし、背景もぱっとしない


望遠撮影することで、手前の柵を消して遠くにある橋を大きく写すことができた

 きれいな背景が写るように被写体と撮影者が動いて適した位置を探すのも重要。それでもうまく撮れないときは上下に動いてみよう。動くのは被写体とカメラマンのいずれもだ。

 どれがいい、どれが正解だというのではなく、角度が変わると写り方も変わるということ。写真のバリエーションが増やせるので、カメラマンもモデルも積極的に動いてみよう。

カメラを人物の視線と同じ高さで撮影。一般的だが、この角度でばかり撮影していると、どれも同じような写真に見えてしまう


カメラの位置はそのままで、モデルにしゃがんでもらった。見上げるようなアングルになるので女性が可愛く写りやすい。しゃがんでいるので膝に手をつくこともできる


人物はそのままに、カメラマンが座って撮影。見上げるような角度になり、空が入り、これも違った雰囲気になる

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