テストの写真は、わざと色の濃いものも試したので、何色を使うとどんな色になるのかイメージしやすいと思う。薄い色は不自然さも少なく、色味を調整できる。今回は色画用紙を使ったが、折り紙や色つきのメモ用紙などが持ち運びも便利だろう。ポイントは色の薄いものを選ぶようにすること。自然な色合いができる。逆に、大きく色味を変えたいときははっきりした色のものを使う必要がある。 好みの色合いがあれば、それをマニュアル設定にプリセットしておけば(カメラによっては撮影画像を記録メディアに入れておく)、色合いが変更できる。もちろん、光源によって多少の誤差は出るが、ストロボ撮影なら問題も少ないだろう。 撮影した画像ファイルからホワイトバランスを調整するカメラの場合、色が濃く出過ぎるときは露出補正して明るめに撮影すると薄い色の紙を使ったときのように自然な感じになる。ホワイトバランスを撮影せずにその場で取り込むカメラの場合は、色を取る被写体にレフ板を当てるなどして明るく写るようにしてみよう。 ホワイトバランスは常に正確に合わせることが最良というわけではない。屋外では色の少ない冬だからこそ、ホワイトバランスを使って色のある写真にしてみよう。やってみると、思いのほか楽しいものだ。色の付いた紙がなければ身の回りにあるものの色を使えばよい。落ち葉の黄色や赤を使ってもいいし、空の青色を使ってもいい。何もなければ色の混ざり合った風景写真を使ってどんな色になるか遊んでみるのもよいだろう。 ホワイトバランスをいろいろ変えて、普段とは違った写真を撮ってみると、きっとこれまでとは違った写真が撮れることに気づくはずだ。
(モデル いなだあい)
●市原達也 一覧へ●
●ご意見・ご感想をお寄せ下さい●