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荻窪 圭「デジカメチェック」
2006年12月25日
2006年のデジカメを振り返る ― コンパクトデジカメ編 ―
2006年のデジカメ界はおもしろかったなあ。ちょっと記念すべき年だったと思う。それは「画素数」と「サイズ」以外の新しいトレンドが大きく動いたから。2004年や2005年って、画素数の向上はあったけれども、主力の3倍ズームコンパクトに関していえば「液晶モニタが2.5型になった」とか「薄くなった」とか、そんな話が中心で、個々のメーカーごとにアイデアや新技術は登場していたが、どっちかというと「安定期」。
2006年は一転して画素数以外の性能が大きく変わった。きっかけは2005年。富士フイルムが「FinePix F10」で「高感度仕様」という一石を投じ、松下電器産業(パナソニック)が全モデルへの「光学式手ブレ補正搭載」を終えたこと。他社も「ブレ」への対応をしないわけにはいかなくなったのだ。
 | | FinePix F10 |
そして2006年、各社が高感度対応をうたい、光学式手ブレ補正搭載モデルがどんどん増えたのである。高感度面では富士フイルムのスーパーCCDハニカムが一歩リードしているが、普通のCCDを使うデジカメでもISO800は当たり前になり、ISO400時の画質も前年に比べてノイズが目立たなくなった。ノイズ低減の技術や度合いによってメーカーごとの差はあるけれども(機種によってクオリティの差が大きいので要注意)。
光学式手ブレ補正では、パナソニック、ソニー、リコーに続いてキヤノンやニコンなどで採用機種が増えてきた。やがて当たり前になるだろう。
さらに秋モデルで新しいトレンドが登場した。「顔認識技術」である。今までもニコンやペンタックスが同様の機能を持っていたが、2006年にはキヤノンと富士フイルムが参入。特にキヤノンの「フェイスキャッチ」と富士フイルムの「顔キレイナビ」は顔認識の速度も精度も追従性も高く、使っていて楽しく予想以上に便利。顔認識技術は当たり前のようになっていくはずだ。
この3つは大きなトレンドといっていい。
もうひとつ、28mmからの広角系ズームが増えてきたことも要チェック。世間では「1000万画素コンパクトデジカメ登場」ってことになるのだろうが、それは大して重要なトピックではないかな、とわたしは思う。それよりは1/1.8インチながら630万画素のまま高感度時の画質を上げてきたFinePixに敬意を表したい。
●主力コンパクトモデルの各社の傾向
大きな3つのトレンドはどれも誰もが普段行っている撮影を楽にするためにカメラが働くという点が共通している。
ややこしい操作をしなくても、フルオートしか使わない人(それこそ、ズームとフラッシュのオン/オフくらいしかしない人)が恩恵に授かれるのだ。手ブレ補正も顔認識技術もまさにそう。顔認識なんて顔が見つからない場合は従来のAFが働くわけで、利用者は何も意識しなくていい。
高感度に関しては、カメラ側の対応に差がある。カメラはどの時点で感度を上げ始めるか。手ブレや被写体ブレを防ぐために早めに感度を上げるのか、そこは従来のままにして、ブレを防ぐモードをつけるのか。高感度時の画像処理もディテールがツブレテもノイズを目立たなくさせるのか、多少ノイズが残ってもディテールを残すのか、その辺でメーカーによる対応の差が出ている。
そんな中で各メーカーを見てみると、やはり総合的に安定していたのはキヤノン。IXYが幅広く展開しているが、注目はIXY DIGITAL 900 ISに尽きる。広角系ズーム、光学式手ブレ補正、高感度対応、顔認識機能(フェイスキャッチテクノロジー)と、2006年のトレンド全部入りだ。
 | | IXY DIGITAL 900 IS |
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