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もう1つは液晶パネル。EXILIMがいつも売れ筋ベスト5に顔を出すほど売れている理由の1つに、上手な液晶パネルの使い方があると思う。ユーザーが店頭で写真を見るのは液晶なのだ。で、液晶がものすごく明るいのである。しかも明るさを自動的に調整するので、屋外では超明るく、室内では普通に明るさにすることで屋内でも屋外でも見映えがあまり変わらないのだ。
で、Z1000ではそれを強化し、DISPボタンを押すと画面に「表示メニュー」を出して液晶パネルの細かい設定ができるようになったのである。操作パネルを使うか、情報表示をどうするか、さらに液晶パネルの明るさをオートにするか否か、画質をどうするか。
 | | MENUキーを押すと通常のメニューが現れる。操作パネルにある項目もそうじゃないものもすべて設定可能 |
 | | DISPボタンを押すと「表示メニュー」が出てくる。レイアウトで新しい「操作パネル」式インターフェースか、従来型の「ノーマル」インターフェースかを選べる |
液晶パネルの「画質」というのはとてもおもしろい概念で、液晶に表示する写真の「見映え」をコントロールできるのである。ダイナミック・鮮やか・リアル・ナイトモード・パワーセーブが用意されている。ダイナミックにすると超見映え重視できれいな絵を見せてくれる。リアルにすると実際に撮影する写真に近い感じ、ナイトモードやパワーセーブにするとややおとなしめになる。
 | | ユニークなのが「画質」。撮影画像の画質ではなく、液晶モニタに表される映像の画質を設定する項目で、実際の画像には何の影響もない。ただ液晶パネル上で見たときの見映えが変わるのである |
で、屋外で使ってみると、「明るさをオートに、画質をダイナミック」にしたZ1000は他のどのデジカメよりも液晶モニタが見やすくて見映えがいいのだ。こういうのって大事だと思う。
ただし、逆にいえば、液晶パネルの表示はあまりアテにならないってことで、露出やホワイトバランスが本当にあってるかどうかはかなり不安になる。露出を気にするならリアルタイムヒストグラム表示とにらめっこするしかなかろう。
あとはお馴染みのベストショットもあるし、細かい画質の調整もできる。この辺は相変わらずEXILIMらしくて、高感度モード(ISO3,200まで上がる)やビジネスショットなど便利な機能が入っている。
バッテリーはさすがに持ちがちょっと悪くなったが、それでもCIPA規格で360枚。日常の利用にはまったく問題ない。
※記事初出時、バッテリー寿命(CIPA規格)を320枚と記載していましたが、正しくは「360枚」です。記事を訂正するとともに、読者ならびに関係者の皆さまにお詫び申し上げます。(編集部)
つまるところ、機能がたくさんあって、使っていて楽しくて、液晶もキレイで、遊びから仕事まで実用性が高い、ヒットするのが理解できるデジカメなのである。
●1,000万画素にふさわしい画質を得られたのか?
では肝心のクオリティはどうか。
1/1.8型1,000万画素のCCDに38-114mm相当の3倍ズーム。明るさはF2.8-5.4。マクロ時はワイド端で5cmまで、と極めてオーソドックスな薄型コンパクトデジカメだ。
ISO感度は50-400。ブレ軽減をオンにするとISO800まで上がり、ベストショットの「高感度」を選ぶとISO3,200まで上がる。Z600に比べると感度が上がりやすくなったようで、その辺は少しでもシャッタースピードを早めにしてブレを防ぎたいということかもしれない。
画質だが、ISO50や100のときはけっこうディテールまできれいに映るし色もいいが、増感していくとノイズが出ると同時に不安定になったり、ノイズ低減処理によってディテールが失われたりする。そうなると1,000万画素のメリットはあまり感じない。
オートホワイトバランスも不安定さを感じることがある。同じような環境下でも微妙にくずれることがあった。その辺がちょっと気になったかな。
詳しくは以下の作例集を見てほしい。というわけで、最近デジタル一眼レフでも1,000万画素のものが出始めているけれども、さすがにそのクラスの1,000万画素とはまったくレベルが違う。そういう意味では期待しすぎてはダメ。
ただ1/1.8型とCCDがちょっと大きいため、1/2.5型CCD採用のコンパクトデジカメに比べると被写界深度がちょっと浅くなる分、マクロ撮影時のボケも大きいし、500万画素モード以下で使えば画質が劣化しないデジタルズームも楽しめるし、1,000万画素で撮ればトリミングにもかなり耐えられる。
そういう意味で、遊びに行った晴れた日にきれいな写真を撮る、ってレジャーな使い方ならZ1000の良さを十二分に発揮できる。明るくない場所では多少画質が劣化することやブレやすい(画素数が増えればその分細かなブレも記録されるのだ)ことをわかってればブレ軽減モードやフラッシュを上手に使っていろんなシチュエーションで楽しめる。
つまり、明るい場所以外では「1,000万画素」という数字に期待しすぎないこと。数字に振り回されなければ、普通に使って普通に実用的で、なおかつ使い勝手がよくて、液晶モニタの見映えがいいコンパクトデジカメなのである。
わたしなら普段は500万画素モードで使うかも。1,000万画素じゃないとダメってシーンはあまりないし、1,000万画素だとファイルサイズも3-4MB(FINEの場合)になっちゃうから。
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