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荻窪 圭「デジカメチェック」
2006年5月12日
タッチパネルデジカメ「Optio T10」のタッチパネルは使えるのか?
 | | シンプルな薄型ボディのOptio T10。写真ではわかりづらいが、上半分がシルバー、下半分がホワイトと微妙に違うなどデザインには凝っている |
ペンタックスは、老舗のカメラメーカーだが、オーソドックスタイプのみならず、個性的なデジカメを積極的に投入している。毎年楽しみにしてるくらい。
圧巻だったのは2004年だ。Optio 750Zはカメラメーカーらしいレンジファインダーカメラ風のデザインで「露出計モード」なんてものを持つ「大人のデジカメ」だったし、Optio MX4は可動式グリップを動かして構える銃のようなデザインと可動式液晶の組み合わせが斬新で動画機能も優秀。個人的にこのデジカメはかなりのお気に入りで、いろいろと遊ばせてもらった。Optio Xは今となっては珍しい薄型のレンズ回転式で、シルバーとブラックのツートンカラーがなかなかカッコよかった。2005年には、Optio WPという携帯電話並みに細長くてシンプルでありながら完全防水を実現したデジカメもあったし、圧縮形式にDivXを採用したデジカメもあった。
どれも個性あふれるおもしろい製品だ。
惜しむらくは、ヒットしたOptio WP以外は後継機がでてないこと。なんとももったいない。個性的であるほど受け入れられるのに時間がかかるわけで、特に750Z、MX4、Xといった他社にはないテイストのモデルに跡継ぎが出ないのはとても残念。どれもよかったのになあ。
そして2006年の個性派が「Optio T10」である。
わたしはそう思う。見た目は極めてオーソドックスだが、特徴は背面にある。3.0型液晶+タッチパネルという、タッチパネルデジカメなのだ。
タッチパネル採用機としてはソニーの「Cyber-shot N1」が先だが(もっと前には、東芝の「sora」もあったけれども)、Optio T10のほうが薄いしユーザーインターフェースが洗練されている。Cyber-shotはタッチパネルを生かし切れてない感が漂っていたが、Optioはタッチパネルならではの機能やインターフェースを搭載してきたのだ。そういう意味ではなかなかおもしろい製品だ。
 | | 各社の3インチ液晶モニタ搭載機。左がサンヨーのXacti、右がソニーのCyber-shot。こうしてみるとT10が小型でシンプルなのがわかる |
●カメラとしては基本的な600万画素3倍ズーム機
そんなわけで、基本性能はさらっと流して、タッチパネルの話へと早く行こう。
CCDは1/2.5型の600万画素と2006年前半ではもっともオーソドックスな撮像素子。レンズは35mmフィルム換算で37.5〜112.5mmの3倍ズームで、マクロ時は15cmまで寄れる。薄型収納ができるスライディングレンズシステム採用の沈胴式ズームレンズで、同社の主力モデル「Optio S6」と同じレンズと思ってよさそうだ。
 | | 上面から。シャッターとズームレバー、電源ボタンがある。3段沈胴式でレンズ群の一部が収納時にスライドする「スライディングレンズシステム」のため非常に薄い |
残念なのはマクロ時の最短撮影距離。ワイド端で15cmというのは意外に寄れないのだ。ちょっと残念。
撮影感度はISO80から400。80→160→320→400と80から1段ずつ上がっていって、最後は400でストップ。これも残念な点。今年のトレンドは「高感度」と「手ブレ補正」であり、どちらも搭載してないのはマイナスだ。
プログラムAEベースのシンプルなフルオート系デジカメだが、カスタムホワイトバランスのセットができたり、彩度やコントラスト、シャープネスの強弱をセットできるなどけっこういじれるところは多い。
ただ、Optioシリーズには、ポートレート時に「顔認識AF」が働いたり、ペットモード時に「動体予測AF」が働いたり、感度が最高ISO800まで選べたり、動画にDivXを採用したりしたモデルがあるのだが、この辺の機能はモデルによって搭載されたりされなかったりで、T10はどれも未搭載。これもまたOptioシリーズの残念な点だ。
背面に回ろう。
液晶モニタは3.0型で23万画素と高精細タイプ。タッチパネルが貼り付けられている分、ちょっと視野角は狭いけれどもまあしようがないところだ。
 | | 背面は右に2つボタンがあるだけと非常にシンプル。これはタッチパネルのおかげ。撮影時はこのようにさまざまな情報を表示できる |
基本操作はタッチパネルなので背面はすごくシンプル。再生ボタンとメニュー(および「戻る」)ボタンのみだ。背面のデザインもなかなか引き締まっているし、モニタの右側に少し余裕があってグリップしやすいのもよい。3.0型モニタ搭載機の中では扱いやすいほうだ。
残念なのは、「再生だけ」したいときもいったん上面の電源ボタンで撮影モードで電源を入れてから再生ボタンを押さねばならないこと。そろそろ再生ボタン長押しで再生モード起動ができるなどのひと味がほしいところだ。
※オプティオシリーズは、再生ボタンを押しながら電源を入れると、撮影モードに入ることなく再生画面で起動する。同社によると、再生ボタンの長押しで起動させないのは、ケースやカバンの中で間違って電源が入る可能性があるためだという。(編集部)
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