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もう1つはサイズ。回転レンズデジカメはレンズ+内蔵ストロボ部と液晶ディスプレイ+シャッターの本体部分を回転軸で合体させた構造なので、それぞれ別々に作らねばならず小型化が難しい。最近流行の2.5型ディスプレイなんて搭載すると、それだけで本体部分が埋まってしまう感じになり、さらに回転レンズをつけるとどうしてもボディはスタイリッシュコンパクトより大きくなってしまうのだ。そこで無理に小型化をはかって使い勝手を落としたり、レンズを小さくして画質が落ちたりしちゃってたのである。COOLPIX 4500などはデザインは悪くなかったものの、小型化を気にしすぎて使い勝手が落ちていた。これではつらい。
代わりに可動式液晶でディスプレイデジカメが一定の評価を得るにいたった。
でもローアングルで気軽に撮るには液晶ディスプレイが回転するより、レンズが回転する方がいい。ディスプレイだけが回転する方式だとレンズの向きとシャッターボタンの位置関係は固定されているので、ローアングル撮影をするときに、手首をアクロバティックにひねるか持ち替えて親指で押さなければならないのだ。これはちょっとつらい。
回転レンズ式だとレンズだけを回転させるので、ディスプレイとシャッターボタンの位置関係は変わらず、自然なグリップでローアングルもハイアングルも撮れる。そこがいいのである。
●COOLPIX S4の登場
前置きがすごく長くなったが、そのCOOLPIX 950で一世を風靡したニコンから、久々に回転レンズ式デジカメが登場したのだ。
COOLPIX S4である。しかもボディには2.5型の大きな液晶ディスプレイを装備。ボディが大きい分レンズ部はぎりぎりまで絞り込み、スタイリッシュコンパクトに比べると大きいけれども、全体としてはかなりのコンパクトさを実現した。
しかもレンズは10倍ズーム。10倍ズーム機としては薄くて持ち歩きやすいのでメリットも大きいのだ。かさばらない高倍率ズーム機ともいえるのである。
 | | シンプルなボディに10倍ズームレンズのCOOLPIX S4。この樹脂製レンズキャップがなかなか可愛い |
高倍率回転レンズデジカメを使うときの注意点はただ1つ。カメラの持ち方である。カメラは高倍率になればなるほどブレが目立つ。特に回転レンズ式は上手に持たないとブレやすいのでより注意が必要だ。
まず、晴天下でシャッタースピードを稼げるとき以外は、顔の高さより上では構えない。
次に、両肘を身体の前にぴったりつける。肘を内側に絞って肋骨の端に二の腕がくっつくくらいがいい。そうすると、腕が安定する。そして肘から先でカメラを持ち、液晶ディスプレイを少し見下ろして撮るのだ。腕を上に上げると胸の前あたり、腕を上げないとお腹の当たりで構えることになる。こう持つとけっこう安定するし、アングル的にもちょうどいい。
 | | シンプルなボディに10倍ズームレンズのCOOLPIX S4。この樹脂製レンズキャップがなかなか可愛い |
 | | ローアングルの時はそのまましゃがめばOK。地面スレスレで猫を撮るなんて芸当も簡単にできる |
 | | レンズを180度回転させると自分撮りもできるし、のぞき込めないようなとこでも腕を伸ばせば自然なグリップのまま上から撮れる。この自由さが回転レンズデジカメの真骨頂だ。どんなアングルでも撮りやすいのである |
そのCOOLPIX S4は1/2.5型の600万画素で38-380mm相当の10倍ズームレンズを搭載したデジカメ。ISO感度は50からだ。感度は低いがこのレンズはズーム全域でF3.5とテレ側での明るさを確保しているのがうれしい。
また、ニコンならではの機能だけれども、撮影後にカメラが画像をチェックして、手ブレしていたら「手ブレしてます。記録しますか?」という風に聞いてくれるのだ。手ブレがイヤなカットなら撮り直せばいいし、手ブレしててもいいから保存しておきたいときは保存すればいい。
ISO感度が高いCCDを搭載したり手ブレ補正機構をつけるのが1番いいんだけれども、それがない代わりにちょっと親切なお知らせをしてくれるわけだ。
しかも液晶ディスプレイは2.5型と大型。やや強引なレイアウトではあるが、よくこの性能でこの大きなディスプレイをつけたと思う。
 | | 収納時はこんな感じになる。液晶ディスプレイが大きいのはいいが、おかげでボディ側にグリップのためのスペースがほとんど残らないのは問題 |
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