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■iTunesの専用ソフトスタイルをNapsterも踏襲
Napsterは、iTunes同様に専用ソフトを使って楽曲を利用する。ただ、かつてのNapsterの違法イメージはなく、一般販売されているアーティストの曲が検索して利用できる。まさにiTunesを使ってiTunes
Storeへアクセスしたようなものだ。しかし、唯一iTunesと違うところは、都度課金なしにフルレングス再生できるという点だ。都度課金がかからないので、ブロードバンド的に聞かないと損という気にさせられる。仕事中のBGMでも気にせず流してしまう。そんな使い方がNapsterにはよく似合う。
また、聞かせるための企画もよくできており、プレイリスト/チャンネルをクリックすると、Napsterサービスを提供するタワーレコードのノウハウが生かされたプレイリストが参照できる。「ニッポンの新しいジャズ」や「Tulipおいしい曲すべて」、「ワン・ヒット・ワンダー」のように、選曲済リストをすぐに利用できる。聞いてみてマッチしない曲はどんどんスキップすればいい。ダウンロードしたから無理やり聞くのではなく、こうしたおすすめを気兼ねなく利用できるのは、定額のサービスならではの強みだろう。また、これまでの再生履歴から、Napsterがおすすめプレイリストも作ってくれるので、おすすめ楽曲をDAP(Digital
Audio Player)に転送して通勤・通学のときに利用すると、予想もしない素敵な音楽に出会うこともできる。こうしたおすすめ楽曲を紹介してくれる機能も都度課金が必要だと二の足を踏んで購入できないが、定額だと気に入らない音楽が入ってもスキップすればいいだけなので、気兼ねなく利用できるものだ。
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| 「マイプレイリスト」。サーバ上に保存をするので、どのPCからでも利用できる |
■使えるPCは1台限りなどとやぼなことはいわない
NapsterはDRM(Digital
Rights Management:デジタル著作権管理)で楽曲を著作権管理した元で音楽を利用するサービスだ。ところが、こうしたサービスの場合、1アカウントで1台のPCのみという制限がつくことが多い。しかし、Napsterは楽曲を所有するのではなく楽曲を利用できるサービスだ。このため、PC1台しか利用できないのであれば、利用シーンを著しく狭めてしまうことになる。そこで、利用できるPCは3台まで、DAPも3台まで接続できる。これなら、自宅のPCでも聞けるし、会社のPCでも聞ける。しかも、新規登録したプレイリストはサーバ上で管理されるので、自宅で作ったプレイリストを会社でも利用するといったことができる。それぞれの環境で曲順変更や曲追加・削除したものは別途同期を取る必要があるが、ネットワークの利点はこういったところにある。DAPでの利用も同様で、クルマで使っているDAPと通勤・通学で使っているDAPが異なるならば3台までは登録ができる。しかも、それぞれに対して好みのプレイリストを同期させれば、出かけの忙しいときにも新たな音楽をセットアップできる。つまり、ドライブの前には、ドライブに合う曲をDAPへ転送する。月曜日に会社にいくときは元気の出るような曲をDAPへ、金曜日に会社にいくときは癒し系の曲をDAPへ。どれだけ使っても定額であるメリットはTPOに合わせて音楽も着せ替える使い方がもっとも似合っている。
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| プレイリストの同期 |
■WMAベースのDRM。Macでは利用できない
音楽利用シーンという面でみると、移動時・クルマの中、ゆったりしたいときとNapster環境は必要なシーンに応じて音楽を定額で利用できるので、シーンにあった音楽の選択ができる。ところが、利用できる環境面をみると、フルレングス再生が定額でできるところから、全曲がDRMでしっかりと管理されている。そして、Napsterが利用しているDRMは、Windows
Media Audio(WMA)ベースのDRMであるため、現状の動作環境はWindowsのみとなる。当初は、iTunesもMacでしか動作しなかったので、サービス投入後はこんなものだと考えたほうがいい。
音楽のコーディング環境は、192kbpsのWMAでのダウンロード再生、もしくは128kbpsのWMAストリーミング再生となる。オプション料金の追加でDAPへも192kbpsのWindows
Media AudioベースのDRMで転送できるが、Napsterソフトウェアが直接DAPへ転送する。このため、対応端末をもっていることが必須で、現状で利用できるDAPは東芝、日本ビクター、クリエイティブメディア、アイリバーの一部の端末のみとなる。携帯電話でもNTTドコモのF902isと903iシリーズが対応端末で、MP3プレイヤーと比べると利用できる端末が少ないと感じることもあるだろう。この部分、DRMで管理された音楽利用であるため、多少しかたがない部分でもある。少なくとも、特定メーカーの特定機種しか使えないわけではなく、いくつかのメーカーと機種の選択肢はあるので、好みのものを選べる環境は用意されている。
■邦楽はあまり強くない。懐かしのという曲がNapsterの強み
Napsterが現状用意している150万曲は、新旧・洋楽・邦楽共にとりまとめた数だ。楽曲数こそ多いが、その主は多少なつかしさの入った洋楽が中心であるし、邦楽はすべてが足並みが揃っているわけでもない。懐かしい曲を街中やCMで耳にしたけどというときこそ、Napsterを利用してみるという使い方がよさそうだ。また、うまくできているのが、ジャケット写真をクリックすると、楽曲が購入できたり、タワーレコードからアルバム自体が購入できる遷移となっている。都度課金ではあるが、楽曲を購入すると、購入した楽曲は利用から所有にうつるため、Napsterアプリケーションの中からそのままCD-Rに書き込める。所有意識が強ければダウンロードで購入してしまうのもいいし、歌詞カード欲しさにCD買ってしまうのもいい。とはいえども、10年も前のアルバムは今では安価に販売されていることが多いので、Napsterでダウンロードして購入するというよりも、CDとして購入してしまう流れは正直ある。150円の曲を10曲ダウンロードしても1,500円。少し前のアルバムなら買っても値段はさほどかわりない。このあたり、Napster×タワーレコードの戦略にうまくはめられたといえそうだ。
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