(1) 現地では、松下電器「AGV-DVX100」など、業務用デジタルビデオカメラ3台からの映像をノートパソコンでRealNetworksのReal
Videoにエンコードし、インマルサットB経由で、いったん集信専用のHelix Serverに送信します。日本から持ち込んだインマルサットは電波が弱かったため、現地にてアンテナ部分を取り外し、高い位置に置くなど電波を強くするための工夫をしていました。
(2) ENOCで集信専用のHelix
Server から受信した映像を、ノートパソコンの映像出力を通じ、映像編集した後、Real Media、Windows Media、QuickTimeの3つのフォーマットにエンコードします。エンコードしたデータは、NTTコミュニケーションズの「ブロードバンドアクセス」を利用して、オリジンサーバと呼ばれる一時配布用のサーバに送信します。
(3) オリジンサーバは、各拠点のエッジサーバに送信します。今回は、アイアイジェイメディアコミュニケーションズ(IIJ-MC)、NTTコミュニケーションズ(NTT-Com)、九州大学、サイバー関西プロジェクト(CKP)、独立行政法人通信総合研究所(CRL)、Panasonic
hi-ho、ブロードバンド・エクスチェンジ(BBX)、VECTANTにエッジサーバが設置されました。エンコーダは、オリジンサーバにのみ送信し、オリジンサーバは、エッジサーバにのみ送信しています。クライアントへのストリーム配信は、これらのエッジサーバから送信されます。このような構成にすることによって強固なストリーム配信ネットワークを構築することができます。
(4) 想定アクセス数20万ストリーム(同時1万ストリーム)を配信するためには、第10回コラムでも取り上げたように、クライアントからのアクセスを分散させる必要があります。 今回は、「Tenbin」というDNSサーバと、「RADIX」というルーティングサーバが利用されました。これらを組み合わせることで、クライアントからもっともネットワーク的に近いサーバへ誘導することができるのです。
(5) Webサイトでは、Flashによるプレイヤ自動判別になっているので、ユーザは、どのフォーマットでどの帯域のものを見たらよいか迷わなくてよい仕組みになっています。