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工藤めぐみ「ブロードバンド時代のコミュニケーション術」
ストリーミング配信に挑戦! 第11回:【番外編】南極日食中継の裏側に迫る
2003年12月5日
2003年11月24日(月・祝)に、南極で皆既日食が観測されました。これは、人類が南極で初めて見ることができた皆既日食でした。「LIVE!UNIVERSE」では、その模様をインターネットライブ中継しました。筆者はストリーム配信に関する部分で参加し、とても貴重な経験ができたので、そのときの様子をお伝えしたいと思います。
・LIVE!ECLIPSE 2003 Project ANTARCTICA
http://www.live-eclipse.org/
「LIVE!UNIVERSE」は、これまでも数多くの天文現象をインターネットライブ中継した実績を持ち、それぞれを「プロジェクト」と呼んでいます。「LIVE! ECLIPSE
2003」は、南極大陸での皆既日食のインターネットライブ中継を指しますが、今回がもっとも厳しい条件下での中継だったようです(11月下旬の南極の平均気温は、マイナス15度)。機器の不調で、一時は中継が危ぶまれましたが、現地からの映像が届いたときは、関係者共々、ほっと胸を撫で下ろしました。
実は、筆者がLIVE!UNIVERSEの活動に参加するのは、今回で2回目になります。ちょうど昨年のアフリカ・オーストラリア皆既日食の配信をお手伝いさせていただいたのですが、参加メンバーの熱意や、LIVE!UNIVERSEの活動に感銘を受けました。まさしく「天文ファンとネットワークエンジニアのコラボレーション」といったプロジェクトで、みな「お祭り」のように血が騒ぐようです。 筆者は、まだこの目で皆既日食を見たことがありませんが、現地から流れてくる映像を見ていると、あたかも現地で日食の体験をしている気さえしてきます。また、WebサイトにBBSが併設されていたので、インターネットライブ中継を視聴している人々で感動を共有できたのもよかったと思います。
■インターネットライブ中継の概要
南極からの映像は、インマルサットB経由で、まず、東京・有明にあるパナソニックセンターに送信されます。ここで、現地からの映像とトーク番組の映像をリアルタイムに編集して組み合わせ、各種映像フォーマットにエンコードし、各種サーバを介してクライアントに配信、というのが、大まかな流れになります。
今回、パナソニックセンターは、「ENOC」(Encoding & Network Operation Center)と呼ばれ、映像編集やエンコーディング、ネットワークオペレーションをする場所として利用されました。 高品質映像(MPEG2-HD
および DV)のIP伝送実験、ストリーム配信などのさまざまな試みが行われましたが、ここでは、ストリーム配信の部分を紹介します。
さて、南極からの映像は、実際どのようにしてクライアントにストリーム配信されていたのでしょうか?
いくつかのポイントに分けて解説していきます。
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