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2007年2月25日
増田和夫のビジュアルフリーク
日立ハイブリッドカメラ「DZ-HS503」躍進の秘密を探る
 | | 日立ハイブリッドカムの最上位モデル DZ-HS503 3月1日発売 |
●マスダのお勧めポイント
★30GBのHDDに最大約23時間撮影
★カメラ本体だけでDVDに簡単ダビング
★用途によって選べる4つダビングモード
★撮ったその場でDVDにダビングして配布
★アーカイバー的にも使える
●DZ-HS503のプロフィール
DZ-HS503は、日立製作所のハイブリッド(複合)カメラ「Wooo」の第2世代上位モデルである。DVDドライブのほか、30GBのHDDも内蔵し、両メディアにSD画質のMPEG-2ムービーを撮影可能だ。動画撮影時のレンズ画角は35mm換算52.7mm〜527mm(4対3モード時)とテレ寄りだが、光学10倍/デジタル最大240倍のズーム撮影が可能。CCDは約331万画素で、有効305万画素のJPEG静止画もSDメモリーカードに撮影できる。さらにHDDに撮ったムービーをDVDにダビング可能というユニークなビデオカメラに仕上がっている。第1世代のDZ-HS303は、世界初のハイブリッド機という斬新さと便利さが好評で、並居るハイビジョンカメラを抜いて販売のトップを独走したベストセラー機になった。ハイブリッドカム躍進の秘密とは何か?第2世代機は、どこがどう進化しているのか?日立開発陣へのインタビューを交えてフリークな視点で探ってみよう。
 | | 30GBモデルの本機のほか、8GB MicroDrive中級モデルのDZ-HS403(手前)と、8GB MicroDriveコンパクトモデルのDZ-HS401(W)とDZ-HS401(P)(後ろ2台)もラインナップされている。特にDZ-HS401はハイブリッドカメラとは思えないほど小型軽量で、本機とは別の魅力が感じられる |
 | 日立製作所 マーケティング事業部 マーケティング本部 ストレージ器機商品企画部 井町英明氏
「ハイブリッドカムの開発はひとつの挑戦ではありましたが、賭けではなかったと思います。“HDDとDVDの両方が欲しい”というお客様のニーズを的確に反映したカメラだからです。それに応えられるメディアとカメラのノウハウを培っていたのが良かったと思います」 |
●WiiとYouTubeとハイブリッドカム
本機に搭載されたDVDマルチドライブは前モデル(DZ-HS303)と同じくDVD-R/RAM/-RW/1層+RW(いずれも8cmメディア)記録が可能だ。内蔵するHDDは前モデルの1インチの8GB Microdriveではなく、1.8インチのTravelstar 30GB HDDを採用している。このため重量は前モデル比+70g、サイズは横幅が+5mmと手応えが増したが、30GBのHDDに最高画質(XTRA)モードでも約7時間、STDモードなら約23時間もの撮影が可能になった。HDDムービーとしてはビクターの「エブリオ」シリーズとほぼ同クラスの撮影時間を実現し、さらにDVD記録やダビングまで可能という死角のないハイブリッド最上位モデルに仕上がっている。
細かい部分を見る前に、まず本機の製品コンセプトについて考えてみたい。ビデオカメラ選びでは、HDDムービーとDVDカメラのどちらを選ぶか?が悩み所になる。HDDは大容量だけれど最終保存に手間がかかる。DVDは手軽で互換性が高いけれど撮影時間に限りがある、というように一長一短あるからだ。それならいっそ両方載せてしまえばノープロブレム、という明快なコンセプトで本機は作られている。ちょっとベタな気もするが、多くの人にアピールする斬新なアーキテクチャーを実現したカメラともいえるだろう。日立はMPEGムービーの老舗でDVDカムを牽引してきたメーカーである。そのデジタルムービーのノウハウと同社のHDD技術をコンバインして産み出されたハイブリッドカムは、他にはないオンリーワンのビデオカメラとなっている。
というように本機は斬新ではあるが、昨年秋の登場時には未知数の部分も多かった。率直に言って、この時期にSD画質記録のカメラが支持されるのだろうか?という疑問を感じたのである。当時はハイビジョンカメラが注目され、各社からHDVやAVC HDムービーが登場しつつあった時期だ。しかし、実際に蓋を開けてみると、日立ハイブリッドカムはダントツの強みを発揮し、2007年1月末時点で発売以来累計21週売り上げトップ(量販店POSデータ統計)というベストセラー機になったのである。この結果からすると、ユーザーは高画質よりも新しいアーキテクチャーを選んだ、といえるだろう。
そうした消費者のニーズは他の製品にも見受けられる。高画質がウリのプレイステーション3よりも、斬新なUIを備えたWiiが選ばれている。ハイビジョン放送よりもYouTubeが面白い、というように、ユーザーはクオリティよりもアーキテクチャーの新しさ、利便性やコストパフォーマンスの高さ、アクセスのしやすさを指向している、といえるのかもしれない。
「ドライブを2つとも乗せてしまおう、というのは確かに直球なアイデアかもしれませんが(笑)ユーザーのニーズにしっかり応えられたと思っています。ビデオカメラの購入者の約九割が、HDDにするか、それともDVDにするか?悩んでいる、という調査結果を見て、ユーザーのニーズはクオリティよりも使いやすさにある。それを解消するハイブリッドカムはいける!と判断しました。そこでハイビジョン対応よりもビデオカメラのアーキテクチャーを変えることを優先させたのです。まずアーキテクチャーを変えておけば、後でハイビジョン対応は可能ですが、逆は難しいですからね。そうしたコンセプトをご支持いただけて、とても幸いに思っております」(日立)
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