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2006年12月27日
ますます熾烈! テレビ戦争2006
薄型テレビの価格は、ここにきて1インチあたり5,000円を切りはじめ、いよいよ普及期を向かえた。2006年末に地上デジタル放送が全国に拡大され、薄型テレビを生かすインフラも充実してきた。ブルーレイやHD DVDレコーダー&プレーヤーが発売され、ハイビジョンを録画再生できる環境も整ってきた。こうした動向から、そろそろ薄型テレビに買い替えたい、と考えている人も多いことだろう。さらに、リビングだけでなくパーソナルな2台目も薄型テレビにしたい、と考えている映像ファンも少なくないと思う。そこで、2006年の薄型テレビのトレンドを振り返り、2007年の展開を予想してみよう。
●さらに熾烈になった価格競争
薄型テレビのトレンドの筆頭は、なんといっても価格の低下にあるだろう。薄型テレビは、前年比25〜30%で価格が低下している。40V型以下は下げ止まった感もあるが、当初の予想を超えて1インチあたり5,000円を切る時代となった。売れ筋の32V型で実売15万円以下、37V型で20万円を切るモデルも現れている。さらに2007年は40V型以上の大型テレビの価格下落が一気に進む、という見方もある。国内の薄型テレビ市場は日本メーカーの独壇場だが、2007年に日本の約8.5倍の市場に成長すると予測される欧米では、サムスン電子などの外国勢を加えて、より熾烈な価格競争が展開されている。
競争の激しさの割に、国内市場の伸び率は意外に低く、2006年10月に金額ベースでプラズマが98.1%と初の前年割れを起こした。液晶の台頭や年末商戦に向けての買い控えという見方もできるが、国内市場は早くも成熟期にさしかかった、といえるかもしれない。
●50V型に切り込む液晶。大画面化と価格で迎え撃つプラズマ
大画面の液晶テレビの台頭で、40V型以上の大型テレビはプラズマの守備範囲という勢力図が大きく揺らいできた。シャープは10月に42V型、46V型、52V型の液晶テレビ「AQOUS」を発売し、大画面化を積極的に推進している。また、ソニーも52V型の液晶テレビ「BRAVIA」で50V型台プラズマの牙城に切り込みをかけている。価格的に見ても、40V型クラスのプラズマと液晶の価格差が縮小してきた。こうした状況からすると、2006年末は42V型でプラズマが主流となる最後の年?といわれている。パナソニックを筆頭とするプラズマ勢は、設備投資の効率が比較的良い、というメリットを生かして、さらなる大型化と低価格化で対抗しており、40V型以上の価格下落が一層進むと予想される。
といっても、インチ別台数構成比を見ると、2006年11月で32〜40V型が46.9%、40〜50V型は逓増ながら8.7%と、国内市場では40V型以下が主流となっている。米国と違って、大画面化で付加価値を高める、というメーカーの戦略には限界があるかもしれない。
●フルHD化で高付加価値テレビへ
成長に陰りが見える中で、熾烈な価格競争を強いられている各メーカーは、テレビに付加価値を追加することで生き残りを模索している。
付加価値でまず注目すべきは、薄型テレビのフルHD化だろう。従来の薄型テレビ(1,366×768ドットなど)では、ハイビジョン映像(1,920×1,080解像度)を画素変換して表示していたが、フルHDパネル(1,920×1,080ドット)のテレビは、ハイビジョン信号をそのまま高画質に表示できる。特に40V型以上で斜め方向などの解像感の差が顕著にわかる。また、高画素のデジカメ写真や次世代ゲーム機のハイデフ映像をより高細精に表示できる、というメリットもユーザーにアピールしている。
フルHD化では、30V型クラスでも高解像度化しやすい液晶陣営の躍進が目立つ。液晶テレビの国内の盟主であるシャープは、同社の液晶テレビ「AQOUS」のフルHD化を積極的に進めている。2006年の7月にフルHDの45V型を発売したほか、8月に65V型、10月の新モデルの追加によって、フルHD対応AQOUSは、65V型、57V型、45V型、37V型の4サイズに拡充された。さらに12月には、世界初の32V型フルHDパネルを搭載した「LC-32GS10/32GS20」を追加し、37型が下限とされていたフルHD化の限界を破った。これで、シャープの液晶32V型以上はフルHDのラインアップが揃った格好になる。
 | | シャープのフルHD液晶テレビ「AQUOS」 |
 | | シャープの32型フルHD液晶テレビ「LC-32GS10」 |
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