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2006年8月3日
増田和夫のビジュアルフリーク
東芝メディア開発陣に「HD DVD」の将来像を聞く
東芝 HD DVD事業統括部 副事業統括部長の佐藤裕治氏に、次世代の光メディアであるHD DVDのロードマップや将来像について聞いてみよう。
 | | 東芝 HD DVD事業統括部 副事業統括部長の佐藤裕治氏 |
●HD DVDへと自然に移行するのが狙い
増田:まず、HD DVD対応レコーダーを発売した感想をお聞かせください。
佐藤氏:HD DVDの開発を2000年からスタートして、製品化にまでたどり着けたことを感慨深く感じています。2つのメディア陣営として比較されている中で、最初にプレーヤーと、今回のレコーダーを出せたことは大きな意義があったと思います。HD DVDの作りやすさを生かして30GBという大容量の2層HD DVD-Rを出せたこともうれしいですね。
増田:録画ファンの私としては、まず、録画データ(コピーワンスを除く)の無劣化引っ越しなど、録画ファンの希望をディスク規格で実現していただいたことを感謝したいと思います。RD-A1の感想からすると、DVDからHD DVDにすんなりと移行したという感じで、センセーショナルな興奮はあまり感じなかったのですが。
佐藤氏:HD DVDは、DVDとの互換性を大切にした規格で、スケーラブルに自然に移行するのが狙いですから、それで良いと思います。そうした違和感のなさこそがHD DVDの特徴です。
●来年には-RWや-RAMも登場、ドライブはフルラインアップ
増田:HD DVD-RWやHD DVD-RAMの規格がすべて決まっていませんが、それらの進捗状況はいかがですか?
佐藤氏:-RWの物理フォーマットは5月末に承認されています。論理フォーマットの策定に半年ほどかかると予想されます。HD DVD-RAMも、東芝としては来年を目標に対応機を出せればいいと考えています。今回のHD DVD-RAMは、今までのDVD-RAMと似ていますが、使い勝手をさらに向上させてあります。従来の-RAMと同じランド&グルーブ構造を採用していますが、サーボ制御をしやすく改良してありますので、-RWと同じ程度にドライブが作りやすくなっています。ランド&グルーブ構造は、コスト的に少しアップしますが、容量は片面単層20GBと3割増えますので、ビットコストでは最もコストパフォーマンスの良いメディアになるのでは、と考えています。
 | | 録画用片面1層 追記型HD DVD-Rと片面2層 追記型HD DVD-Rが発売されている。これらでディスク録画できる器機は現在RD-A1のみとなっている。RD-A1では、片面1層のHD DVD-Rに地上デジタルのハイビジョン放送を約1時間55分、BSデジタルのハイビジョン放送を約1時間21分ストリーム録画可能だ。なお、繰り返し録画可能なHD DVD-RW/RAMは現在、規格策定中となっている |
増田:その他のロードマップをお聞かせください。
佐藤氏:現在のHD DVD-Rは1倍速記録で、これはDVDの3倍速相当ですが、近いうちに2倍速の規格を実現したいと考えています。HD DVD-RAMの2層化も努力しています。片面2層-RAMの容量は1層目18GBと2層目18GBの合計36GB前後でフォーラムに提案したいと思います。さらに、3層、4層メディアの実用化の研究も進めたいと考えています。
増田:HD DVDのドライブの製品化はどこまでお考えでしょう?
佐藤氏:すでにノートPC「Qosmio」にスリム型ROMドライブを搭載しました。将来的には、レコーダーなどの家電搭載も含めて、フルラインラップでドライブを揃えたいと計画しています。
 | | 東芝が5月に発売したHD DVD-ROMドライブ搭載のAVノートPC「Qosmio G30/697HS」。薄型ドライブはHD DVD-ROM再生、DVDとCDの記録再生に対応。地上アナログTVチューナーと地上デジタルTVチューナーのほか、フルHDの17型ワイド液晶とHDMI出力を備え、HD DVDプレーヤー的にも使える |
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