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SNSではタグをフル活用しておすすめ情報を提案する
▲栗原弘樹社長
マンガを描くサークル会員とは別に、「応援メンバー」なる会員もいる。コミケなどの各サークルには固定ファンがつきものだ。それをネット上で実現したのが応援メンバーである。いわばバンドの追っかけ(ファン)みたいなものだ。
サークル会員と応援メンバーは、SNSを通してコミュニケーションする。たとえばサークル側が「今度は○○に出店します」と、リアル世界の活動の告知もできる。応援してくれるファンがいれば、マンガを描く人にはモチベーションがわく。応援メンバーはそのためのしくみでもある。
とはいえSNSに入ったばかりのころは、これから何をすればいいのかわからないものだ。そこでタグを活用し、ユーザを「好きなもの」へと誘導するしくみも作る。
まずユーザは入会時、「好きな作家」や「好きなマンガ」などの情報を登録する。すると入会した時点で、それらに関連するコミュニティなどがおすすめ情報として自動的に出る。これならユーザは入って行きやすい。入力した情報をタグとして使うしくみだが、このシステムも12月までに稼動させる。
また同じころまでに立ち上げるWikiとポータルサイトは、マンガの情報がぎっしり詰まった内容にする予定だ。
「ネット上には、マンガに特化したデータベースがまだないんです。で、せっかくマンガ好きが集まるんだから、みんなでデータベース(Wiki)を作ろうよ、と。ポータルサイトは今はベータ版ですが、最終的にはマンガ家のインタビューや評論家のコラムなどを載せ、もっと雑誌的なものにしたいですね」
会員になる描き手はアマチュアが中心だが、Wikiとポータルサイトではメジャーな作家や作品をメインに取り上げる。
アマの同人誌を買い漁るマニアなら別だが、有名なマンガ家にしか興味がないごく普通のファンは、会員登録していきなりアマ作家の作品を見てみる気にはならないだろう。
そこでWikiとポータルにメジャー系の情報を散りばめ、これらをいわば「蒔き餌」にする。で、普通の人にも入会してもらう。あとはそのうちにアマの作品も見てもらい、「どうですこれ? 実は案外いいでしょう?」とやるわけだ。
もうひとつ、サイト上でマンガの情報を発信したいのにはワケがある。栗原社長によれば、ネット上にはマンガの情報が意外に少ないからだ。
「たとえばヤフーみたいに、『ここに行けば情報が揃っています』というマンガ専門のメディアやコーナーがないんです。映画やゲームならあるんですけどね。
そこでプレオープン中に、SNSの右サイドに『本日発売のコミックはこれとこれです』というコーナーをつけました。ユーザにとってはこれだけでもすごく役立つんです。この程度の情報さえ、まとめて同時に提供しているメディアがない。ですから12月に向けては、情報提供の部分をもっと強化しようと考えています」
マンガといえば「メジャーな娯楽」みたいなイメージがある。だがビジネスとして考えた場合、実はインターネット上では意外な穴場なのである。
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