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第7回:ファンタジスタ「マンガ読もっ!」 〜SNS付きマンガ専門サイトが漫画家を発掘する〜
2006年10月24日
mixiが何でも揃う百貨店型だとすれば、特定のジャンルに特化した専門店型のSNSが最近次々に生まれている。9月にSNSをオープンさせたばかりの総合マンガ情報サイト「マンガ読もっ!」もそのひとつだ。
このサイトはインディーズマンガを一般募集・公開し、プロの漫画家を育てるのが目的だ。まさに才能を世に出すCGM(Consumer Generated Media)の典型である。
すでにオープンしているSNSとギャラリー(作品展示)だけでなく、12月中にはマンガ専門のWiki(データベース)やポータルサイトもお目見えする。これら4本柱がサービスの核だ。
では「マンガ読もっ!」はどんな手法でクリエイターを育てる戦略なのか? 将来的にはインディーズマンガの販売・決済機能も提供するという同サイトの青写真を探ってみよう。
▲「マンガ読もっ!」を運営するファンタジスタの栗原弘樹社長
「マンガ読もっ!」の運営会社は、新潟市内でテレビCMやビデオ、ゲームのCGアニメを手がけるファンタジスタだ。子供のころから「マンガ馬鹿」だったと笑う同社の栗原弘樹社長は、新サービスの狙いをこう説明する。
「アマチュア漫画家の作品をたくさんの人に見てもらい、評価してもらうシステムを作りたかったんです。どうせやるならありがちなSNSではなく、マンガ家を発掘し、彼らと組んでおもしろいことをやろうと考えました。
うちはCG映像の会社です。だから将来的には彼らの作品をアニメ化し、オリジナルコンテンツを作ることも考えられる。で、まずはアマチュア漫画家のために場を提供しようということです」
サービスのしくみは、マンガ好きの祭典である同人誌即売会「コミケット」を意識している。いわばネット上にコミケを作ったようなものだ。一種のパロディといってもいい。
たとえばコミケには「サークル」と呼ばれるマンガ描きのグループが登録し、自分たちのブースを出店する。一方、同サイトでも、作品を投稿する人はサークル登録をする決まりだ。
サークルは1人で作ってもいいし、複数の仲間が集まってもOK。で、オリジナル作品をギャラリーに送ると、読者は専用のマンガビューアで閲覧できるしくみである。
専用ビューアは紙をめくる感覚で読め、広告も連動させる。ユーザが読んでいるマンガにマッチした広告が、フラッシュを使ったアニメと上部のバナーで出される。
また今後ギャラリー展示には人気ランキングもつける計画だ。アクセス数、または人気投票をもとに順位を集計する。栗原社長はいう。
「将来は『うちで1位になった作品だ』的なブランド力が、外の世界でも通用するようにしたいですね。たとえば1か月に数千アクセスあったとすれば、すでにそれだけファンがいるということです。これはブランドになるでしょう。
ただし順位の出し方には気をつけます。ギャラリーに作品を送ると否応なしにランキングに出され、自分の順位が『1000位』なんかだったら敬遠するアマ作家も出るでしょう。ですからたとえば『上位5位まで』のような形でランキングにするつもりです」
12月までには読者がマンガを閲覧したあと、気に入った作家やサークルの販売ページにジャンプして作品を購入できるようにする。しくみはアマゾンのマーケットプレイスみたいな形だ。
まず購入者が作品を買う操作をするとサークルにメールが届き、彼らが直接お客さんに作品を送る。一方、買う側はカードやネットバンキングなどで運営サイドに料金を振り込む。運営サイドはそこから手数料を引き、売上をサークルに振り込むしくみだ。
栗原社長によれば、「1サークル当たり数百円の月額費用で、決済のシステムを提供する形です」という。
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