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▲宇津原ゆかり氏
では実際にサービスを始めてみて、手ごたえはどうか? 前出の宇津原さんによれば、うれしい誤算があった。投稿してくるユーザのスタンスが、思ったよりクリエイター志向だったことだ。
「当初は『今日のごはんを撮りました』とか、『これがうちの子供です』みたいな日常の何気ないひとコマを撮ったものが多いのかな? と思っていたんです。
ところがフタをあけてみると視聴者を意識し、はっきりした目的意識をもって作った動画が予想外にありました。けっこう本格的に作り込まれた作品が多かったんです。弊社としては一般的なユーザ層を狙うより、まずはコアなユーザをつかみたいと考えていたのでそれが当たりました」
宇津原さんによれば、Askビデオに投稿するユーザはすでに自分のウェブサイトやブログをもっている人が多い。で、それらのためのコンテンツとして動画を作るユーザが目立つ。
Askビデオは公開した動画にリンクを張ったり、再生プレイヤーを自分のウェブページに埋め込める。だから投稿と、自サイトのためのコンテンツ作りを兼ねるのがカンタンなのだ。
たとえば演劇やバンド活動をしている人が、PRの意味もこめて演技や演奏風景を投稿する。あるいはグルメレポートをしたり、自分たちのサークル活動を宣伝する動画などをシリーズ化して公開するケースも多い。
かと思えば「Askビデオの使い方」を解説した動画を作るキトクな人がいたり、あちこちで開かれる花火大会を撮ってくるユーザがいたり。そのほかショートムービーを投稿する本格派だっている。
「日本のブログは日記が多い」とよくいわれてきた。ところが動画を切り口にしたAskビデオには、なぜか作ったコンテンツが作品として成立していることを目指す人が多いのである。宇津原さんはいう。
「動画を撮るネットユーザをピラミッド構造にしてみると、まず底辺を支えているのが自分の日常生活を撮る人たちです。その次に料理のレシピを紹介するような、個人なんだけどメディアとして情報を発信しているユーザがいる。
で、さらにその上にはバンドやダンスなど、特定のスキルをもち、それをアピールするために動画を使う人がいます。そしていちばん上の層には、自分が作った映像作品を公開しているクリエイター系の人たちがいる。Askビデオの場合は、上から2番目までの層が多いんです」
これはいったいなぜなのか? 宇津原さんによれば、インターフェイスを意識的にYouTubeに似せて作っているため、すでにYouTubeに投稿しているスキルの高いユーザ層が流れ込んでいるのではないか? という。
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