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第5回:アスクドットジェーピー「Askビデオ」 〜動画を投稿・共有する新しいコミュニケーション〜
2006年8月3日
ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのように、消費者自身がコンテンツを作り、情報発信するCGM(Consumer Generated Media)が注目されている。昨年スタートし、大ブレイクしたアメリカの動画共有サイト「YouTube」もそのひとつである。
▲「Askビデオ」β
ユーザが動画をアップロードし、登録・公開する動画共有サービスは、YouTubeが火をつけたCGMの先端だ。日本でも同じジャンルのサービスが立ち上がり始めている。
たとえばアスクドットジェーピー(Ask.jp)は今年6月26日、動画共有プラットフォーム「Askビデオ」βを始動させた。スタートから約1か月たち、実際に運用したうえでの手ごたえや実感はどうか? また参入の狙いや動機、今後の課題は何か? Askビデオの舞台裏をのぞいた。
Askビデオはユーザ登録制で、利用料は無料だ。動画1本につき最大50MB、時間にして5分までの作品を投稿できる。何本でも投稿することが可能で、保存できる容量は無制限だ。
また投稿する動画に関連したキーワードを設定すれば、ほかのユーザが観たい動画を検索で探しやすくなり、同じ嗜好のユーザ同士がひとつの作品を共有できる。
コミュニケーション機能もそろえた。メンバー同士がメッセージのやり取りをしたり、掲示板の「お知らせボード」や「足あとコメント」機能もあり、公開された動画に感想をつけたり評価することができる。
さらに投稿した動画にはユーザが自分のウェブページやブログからリンクを張れるだけでなく、動画のHTMLタグを設定すればページに動画プレイヤーを埋め込むことも可能だ。
▲ アスクドットジェーピー CGMサービス本部 企画/編集課 マネージャー 宇津原ゆかり氏
アスクドットジェーピーCGMサービス本部の宇津原ゆかりマネージャーは、参入の狙いをこう語る。
「弊社は検索を中心にしたサービスをリリースしてきましたが、やはりCGMやWeb2.0が注目される時代背景の中で、そこに参入したいと考えました。
CGMといってもいろんな形態がありますが、当時、ちょうどアメリカのYouTubeが騒がれ始めていた。ネット上のコンテンツはまずテキストで始まり、次に画像、音声と流れがきています。その次には動画がコンテンツとして広まっていくんじゃないか? そう判断して動画の共有サイトを始めました」
ここ数年のネット系サービスのトレンドを分析すると、「自分で作って発信すること」以外に、2つの重要なキーワードがある。それは「共有」と「コミュニケーション」だ。
たとえばネット上の掲示板に書き込みをした瞬間に、あなたはすでにコンテンツを自分で作り発信したことになる。あるいは自分でウェブサイトを立ち上げた場合もそうだ。
だけどこれだけでは、その情報を必要としている不特定多数の人がそこにたどり着く(情報を共有する)のがなかなかむずかしい。インターネットという大海の広さはそれほど圧倒的だ。
じゃあ当たるも八卦で検索をかけまくる以外に、もっとカンタンに情報を他人と共有するしくみはないか? 必要な人が必要な情報にアクセスしやすくする仕掛けがほしい……。
そこで出てきたのがブログのトラックバック機能だったり、SNSのいわゆる「足あと」機能、あるいはソーシャルブックマーク(SBM)におけるタグ(キーワード)である。
これらはどれも、手軽にリンクを作るための仕掛けだ。しかもこうした新種のリンクにより、同じテーマ、同じジャンルのコンテンツや、同じ嗜好のユーザ同士が自動的に関連づけられる。
おかげでネットユーザは能動的に検索しなくても、「そこにあるリンク」をたどるだけで、自分がほしい情報や会いたいユーザに行き着けるようになった。
つまりコンテンツを自分で作り発信するだけでなく、それをカンタンに他人と共有するしくみをもち、なおかつそのコンテンツをネタに人とコミュニケーションできるメディアがトレンドになっているわけだ。
今回のAskビデオもご多分に漏れず、「作る」、「共有する」、「コミュニケーションする」という3つの要素を兼ね備えている。
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