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第2回:玉舎直人&白旗正彦両氏に聞くコンテンツの今と未来 〜ポケベル世代が新感覚のコンテンツを生む
2006年1月27日
2005年はブログやSNSがブレイクするなど、コンテンツの世界に新しい風が吹いた。そこでコンテンツのプロデュースやオンラインゲームの開発を手がけるNTL代表取締役の玉舎直人(たまやなおひと)氏と、文化放送がスタートさせたインターネット放送事業雷電のビジネスモデルを組んだ白はた正彦(しらはたまさひこ)氏(「はた」は竹冠に旗)に対談していただき、コンテンツの今と未来を語ってもらった。
▲玉舎直人氏(左)と白はた正彦氏(右)
| 玉舎直人(たまやなおひと) |
白はた正彦(しらはたまさひこ) |
NTL(株)代表取締役
アスキー在籍中からEC事業やインターネットコンテンツのプロデュースを多数手がける。現在は日本と韓国に兄弟会社をもち、日本ではコンサルティングと事業・コンテンツのプロデュースを、韓国の会社ではオンラインゲームの自社開発を行っている。 |
(株)アベイル・ブレイン
文化放送が2005年11月にスタートさせたインターネット放送事業「雷電」(ライデン)のビジネスモデルを立案した。また1999年にNTTPCコミュニケーションズが立ち上げた、音楽アーチストを切り口にしたバーチャルなプロバイダ「プライベートブランド」のビジネスモデルも組んでいる。 |
──ではまず2005年を振り返りながら、みなさんのコンテンツに関する現状認識をうかがいたいと思います。ブログやSNSがブレイクするなど、新しい芽も出てきたように感じますがどうでしょうか?
玉舎:2005年は「電車男」以降、「ネット発」的な動きがたくさんありました。ただ一方でそれらは本質的にネット発だったのかどうか? という議論もある。「ネット発」という言葉になんとなく「ブーム感」があり、それをうまく利用しただけじゃないか? という見方もできます。
▲玉舎直人氏
でもその反面、ブログやSNSのように個人が簡単・気軽に作ったものを発表するメディアとして、インターネットは可能性を示したと思います。テキストやデジカメ・携帯電話で撮った写真など、簡単にネットに何かをのせて人に見てもらう環境は、確実に整ってきていますね。動画はまだちょっと敷居が高い気はしますが、こんなふうに個人が発信するのものの中からは何かが花開いてきた感じはある。ここは夢がもてる気がします。
ただ一方で企業が提供するものに関しては、まだアプローチが非常に技術的です。あくまでマーケティング的な技術論の中でインターネットを使っているな、という気がしますね。
いい方向に進むためにはビジョンが必要です。でも、今は手段だけがあってビジョンがない。それを使ってどうするのか? というときに、どうしても技術論になってしまったりする。
特に2005年の出来事で象徴的だったのは、「放送と通信の融合」のような言葉だけが先行し、だれもビジョンを語らなかったことです。その先には何があるのか? をだれもわかっていないまま、なんとなく放送と通信の融合みたいなものが進みつつある。加えて政府までが動こうとしている現状には、危機感を感じます。
そこに可能性があるのは明らかなんです。でもそれをビジョンとして示さなければ、旧来のメディアの人たちにとっては脅威でしかない。わけがわからないものでしかないんです。で、彼らは自分たちを守るための戦いを始めてしまう。新しいことをやろうとする側の人たちが、ロジックやビジョンをもたずに力でやろうとすると、だれもついていきません。
そういう目で見てみると、ブロードバンドやネットならではの特性を生かしたコンテンツはまだまだ流れてないですね。むしろそれらをうまく使っているのは個人のほうです。企業発のものより、個人が発信したコンテンツのほうに有意義なものが多い。現状、コンテンツは個人にかなり依存しており、そのプラットフォームを企業が提供する、という関係にあります。
お金をかけて新しいムーブメントをおこすためには、やはりブログやSNSのような、ゲリラ的な個人の集まりではないものも必要です。この部分に関しては、まだエポックメイキングなものは出ていない。その意味でコンテンツは、メディアとしてはまだ黎明期かなと感じます。
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