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「LIVE! ECLIPSE 2006」は、2006年3月29日に東地中海を縦断する皆既日食を、リビアのワウアナムス(Wau an Namus)、エジプトのサルーム(Saloum)、トルコの3か所からインターネット中継するプロジェクトです。 今回は、今まで実績のあるインマルサット衛星のM4端末ではなく、BGAN端末を使って現地から映像が伝送されました。インマルサット衛星のM4端末は1対1の電話回線として利用するのに対して、BGAN端末ではインターネットを通してデータ転送を行います。電話回線では、最大64kbpsまでしか伝送できませんが、BGAN端末では、より高速の通信が可能となるだけでなく通信費も安くなります。 現地からの伝送形式は、それぞれ次のとおりです。 ◆エジプト フォーマット:Windows Media Video 画面サイズ:320×240ピクセル 帯域:50kbps程度 撮影内容:ソニーの業務用HDVカムコーダ「HVR-Z1J」で太陽全体を撮影 ◆トルコ フォーマット:Windows Media Video 画面サイズ:320×240ピクセル 帯域:56kbps程度 撮影内容:ソニーの業務用HDVカムコーダ「HVR-Z1J」で太陽全体を撮影 ◆リビア フォーマット:QuickTime 画面サイズ:320×180ピクセル 帯域:56kbps程度 撮影内容:ソニーの業務用HDVカムコーダ「HVR-Z1J」で太陽全体を撮影、全天、風景を随時、現地でスイッチングして送る エジプト、トルコについては、現地からWindows Media Video(以下、WMV)で配信されていましたが、WMVから直接Flash Videoにエンコードすることができないため、WMVデコード用のPCからスキャンコンバータを介して、NTSC(コンポジット)に変換してから、Flash Videoエンコーダに入力するという方法で行いました。 リビアについては、もう1回線用意してWindows Mediaで配信する予定でしたが、回線が調達できなかったため、QuickTimeのみとなってしまいました。 QuickTimeでもWindows Mediaと同じ要領でFlash Videoに変換できればよかったのですが、アクセス元のサーバが一般視聴者と同一のサーバしか用意できず、アクセスが殺到したときの品質が保証できないため、リビアの映像をFlash Videoで流すことは断念しました。 現地の映像を視聴者にお届けするまでには、次の図のようにいくつかの工程を経ています。
(1) <エジプト・トルコ> HDVカムコーダで撮影した映像をWindows MediaエンコーダでWMVに変換し、BGAN端末を使って北陸のStarBEDに設置されたWindows Mediaオリジンサーバに送信します。 (2) (3)
Flash Videoのライブエンコーダは、専用ソフトがないため、Action Scriptでエンコーディングのパラメータ(ビットレート、フレーム数、送信先サーバなど)を指定します(エンコーダの作成方法は、第9回コラム参照)。エンコーダのライブストリームをFMSオリジンサーバに送信します。 オリジンサーバは、IIJとNTTスマートコネクトに設置された各エッジサーバへの配信のみ行い、視聴者への配信は、エッジサーバから行います。エッジサーバは合計4台(IIJ 2台+NTTスマートコネクト 2台)で配信しました。
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