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What’s “Gatcha”? |
“マン”の中で特に我々の興味を惹いたのは『ガッチャマン』でした。
ほかのマンと比べて、何ともヘンテコな名前だったからです。しかも並み居る特撮ヒーローの中にあって少数派のアニメ(当時はアニメという言葉もなく、もっぱらマンガと呼んでいました)だったのも興味を惹きました。この頃のアニメは、ほとんどがファミリー路線で、リアル志向の怪獣ごっこに明け暮れるテレビっ子には、物足りないものでした。
「『ガッチャ』? なんだよ、そりゃ?」
「………………?」
「大ちゃん(『いなかっぺ大将』)の次だな。タツノコプロらしいな」(当時の我々は小学生ながらマルCからブランドを読み取っておりました)
「『ドカチン』とか『みなしごハッチ』だろ? 子供向けじゃん」(お前も子供だ)
「『マッハGOGOGO』とか『紅三四郎』もあるぞ」
「で? 『ガッチャ』って?」
「………………??」
「でも『科学忍者隊』って、のはカッコいいんじゃねぇの」
「うん。『赤影』みたいな人が科学を使うんだろうな」
「ああ、『忍者部隊月光』ね」
「拳銃は最後の武器だ!」
「だからさぁ、『ガッチャ』って何だよ?」
「………………???」
「『ガッチャ』ねぇ……」
話題が『ガッチャ』になると、沈黙が支配します。まったくもって聞き慣れない言葉です。
今ですと、英語の“gotcha”を思い起こします。「わかった」「合点」とかの意味です。
でも、実際はスタッフが作った造語。機械が連結(合体)するときの「ガチャ!」という音からの連想だったそうです。なーんだ。たしかに劇中、ガッチャマン達が搭乗する5台のGメカが「合体」して、大型戦闘機ゴッドフェニックスになるのが見せ場でありました。
ちなみにガッチャマンの欧文表記はGatchamanです。
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驚愕のメカ、その名は「鉄獣」 |
何はともあれ我々は、とりあえずこのへんてこな名前の“マン”の第1話を見てみることにいたしました。
冒頭。イキナリ巨大な怪獣ロボットがウラン貯蔵庫を襲撃します。名を鉄獣タートルキング。その名のとおりウミガメがモチーフです。
これが大迫力!
雷雨の中、闇よりも黒い物体が、ものスゴイ重量感で長い首をブィィン! ブィィン!と振り回します。しかも、ズモモモモモと、デカイ。戦艦ぐらいあるんじゃないでしょうか? 後に遭遇するゴッドフェニックスが小鳥のように見えます。さらに、当然のように飛行します。雲海の上をグモォォォンと飛ぶ姿は美しくさえあります。
正直、こと巨大物体、特に怪獣的な描写においてアニメ(アニメという言葉すらありません)が特撮に勝てるわけがないというのが、当時の我々の持論でありました。
ですが、この雷雨の鉄獣登場は、そのロジックに無数のヒビが入る激震でありました。
鉄獣は基本的に生物をモチーフにしており、その後も、ムカデ、カブトムシ、サソリ、イカなど、子供好きのするキャラが続出します。
その多くのデザインを手がけられたのは『ガンダム』の大河原邦男さん(劇中第59話でも鉄獣開発者オガワラー博士というキャラが登場します)。我々の世代がゴッグとかアッガイとかの水中用モビルスーツやビグロやザクレロとかのモビルアーマーを愛して止まないのは、このときの鉄獣ショックが潜在意識に刷り込まれているからなんでしょうね。 |
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