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RBB TODAY編「ブロードバンド見聞録」
「ブログは個人から法人に浸透している」
〜シックス・アパート関信浩氏に聞く〜
2004年9月8日
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| シックス・アパート 代表取締役の関信浩氏 |
各ISPやポータルサイトがこぞって「ブログ」サービスを始めている。そんな中、重要な役割を果たしているブログソフト「Movable Type」を日本でリリースしているのがシックス・アパートだ。
同社は、2003年12月に米Six Apartの100%出資会社として設立された。7月には新機能を数多く盛り込むと同時に、ライセンス体系も一新した「Movable
Type 3.0日本語版」をリリース。また、ニフティやNTTコミュニケーションズにライセンスしているブログサービス「TypePad」の日本語版も開始するなど、その動きはあわただしい。
そんなシックス・アパートの代表取締役である関信浩氏に、Movable Type日本語版やTypePad、さらにはブログサービス全般についてお話を伺った。
■企業ユースにも広がるブログと「Movable Type」
−−ブログサービスが盛り上がっていますが、Movable Type日本語版の状況はいかがでしょうか。特に有償のライセンスのビジネスモデル、ライセンス数やダウンロード数についてお聞かせいただけますか。
関信浩氏(以下、関):ライセンス数などは公表していないので申し上げられませんが、好調に推移しています。7月の販売数としては、個人版と商用版のライセンスはほぼ5対5ですが、商用版のほうが若干多いといったところですね。
3.0の提供に合わせて米国側ではライセンスの形態を変えましたが、個人ユーザさんにとっては唐突感があり多少の混乱が発生したようです。しかし2.xの商用版では、さまざまな制限があったり別途の契約が必要だったりしたので、法人ユーザさんからは評価していただけたようです。
これは日米で共通して言えることですが、企業にとっては有償であってもライセンスがクリアになっている方がWebサイトを運営しやすいという面があるようです。
−−米国では3.1もアナウンスされましたが、日本での状況はいかがでしょうか。
関:米国では8月31日にリリースされる予定です。日本語版は45日後の10月半ばを目指しています。
ローカライズやカスタマイズといっても日米の開発体制はほぼ一元化されており、お互いにレビューやデバッグなどを行っています。そのため、日本語化に関して技術的な問題はないのですが、マニュアルの整備、文字コード関連の情報整理など、ユーザさんへの啓蒙活動やサポート情報を考え、多少ですが余裕を持たせたスケジュールになっています。
−−MovableTypeを利用している企業には、どのくらいの規模が多いのでしょうか。
関:一部上場企業から個人事業主さんまで、実にさまざまなユーザさんがいらっしゃいます。小さい会社の場合はWeb経由でページ更新・管理を簡易化するという目的で、大企業ではイントラネットでの情報共有のため、というように規模によって使い方が分かれているようです。
ブログは、「Webサイトの管理が楽になる」と個人ユーザさんに評価していただいたため、浸透したものと思っています。これを、企業に当てはめると、グループでの情報共有や管理が楽になるということにつながりますね。
また、情報の共有だけではなく、物販サイトでの利用実績もあります。たとえば、楽天さんやYahoo! ショップに出店されている各ショップさんがブログで独自に情報提供している事例です。しかし大手の物販サイトでは、バックエンドの統合や連携から考えないと、Movable
Typeの導入は簡単ではないでしょう。
コマースエンジンとMovable Typeをつなぐにはプラグインを使う仕組みが考えられます。TypePadとアマゾンのAWSの連携と似ていますね。そこにソリューションやノウハウが求められていると思います。
われわれもこの方向性には注目しています。具体的なことはこれからですが、そのようなサービスを行うサードパーティさんの登場も考えられますね。
−−ISPへのTypePadの展開はいかがでしょうか。
関:ニフティ(@nifty)さんやNTTコミュニケーションズ(OCN)さんには、TypePadをライセンスさせていただいていますが、これはOEMに近いでしょうね。@niftyさんやOCNさんは、独自のブランドでブログのサービスを提供しています。
すでに、大手ISPのほとんどは、なんらかのブログサービスを展開しているので、今後は地域ISPやもう少し小さいところに、弊社でのホスティング(ASP)ということも含めて可能性を考えています。特に、大手ISPではブログの有無がセールスポイントになっていたり、無料で提供するという位置づけになっていたりします。この現象は、これから地域や中小のISPにも浸透していくものと思っています。
−−ISPのブログサービスも有料と無料がありますが、ISPが無料で提供する場合のビジネスはどのようにお考えでしょうか。
関:無料サービスだけでは収支は難しいと思います。
たとえば、ISP会員向けのメールサービスも設備投資的にはかなりの負担でしょう。スパムメール対策などもけっこうコストがかかるものと聞いています。しかし追加アカウントを有料にするなど、工夫していますね。ブロクでもそういったスタイルに向かっていくと思います。実際、@niftyやOCNさんでは、有料サービスの利用者が順調に増えているそうです。
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