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第3回:法人ソリューションの最初の一歩 〜ドコモに聞く「内線ケータイ」の世界
2007年8月23日
個人利用の携帯電話では、「通話」の需要が年々減ってきている。若年層を中心に“電話よりメール”の人は着実に増加してきており、それが通話量の減少に繋がっているのだ。しかし、その一方で、ビジネスにおける携帯電話利用では、圧倒的に「通話」のニーズが大きい。欧米では国内時差の関係からビジネスシーンでのメール利用が一般化しているが、日本では未だに“電話連絡”が大半。一部のICT企業を除けば、社外との連絡はもちろん、社内連絡にも内線電話が多く使われているのが実情だ。
そのような中で、携帯電話各社が力を入れているのが、「内線ケータイ」と呼ばれるモバイル構内電話だ。この分野では無線LANや企業向けの専用屋内基地局などを用いて、企業ニーズの高い“通話コストの削減”や“外線・内線の統合”などを実現している。
今回のビジネスモバイル最前線では、この法人向けの内線ケータイにフォーカス。最大手NTTドコモのサービスと取り組み、導入事例などを見ていく。
NTTドコモは構内向けのモバイル電話ソリューションにおいて、長年の実績がある。1994年に内線専用端末を発売。その翌年の1995年には内線+外線を統合した構内PHSサービスがスタートし、現在も「PASSAGE」の名称で法人ユーザーに提供されている。このPASSAGEは構内向け電話サービスとして広く普及し、企業内はもちろん、スーパーマーケットや病院内のスタッフ連絡用の事業所コードレス電話として見かける機会が多い。街中のふとした店舗で、“使い込まれたPHS”として、PASSAGEを見たことがある読者もいるだろう。
PASSAGEはPHSベースの内線ケータイとして普及したが、一方でPHSは10年以上も前の技術である。またドコモではPHS事業の終了を決めており、現在はPASSAGEに代わる新たな構内電話サービスを展開している。
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| NTTドコモソリューションビジネス部第三ソリューション統括担当部長の望月高治氏 |
「現在、我々が用意している構内電話サービスは大きく3つあります。ひとつは『PASSAGE DUPLE(パッセージデュプレ)』で、これは構内の内線として無線LANとVoIPを使い、屋外では(携帯電話の)FOMAネットワークを使うものです。現在はFOMA N902iLという専用端末をラインアップしています。
同じく構内でN902iLを使うソリューションでは、『ビジネスmoperaIPセントレックス』も用意しています。こちらは社内の電話交換機(PBX)機能をドコモへアウトソーシングしていただくもので、N902iLによる構内モバイル電話はもちろん、固定IP電話の機能も一括してサービス提供しています。
3つ目の『OFFICEED(オフィシード)』は、FOMAの屋内基地局設備(IMCS:インクス)を利用し、社員の方々が持つFOMA端末をそのまま登録して構内通話を実現します」(NTTドコモソリューションビジネス部第三ソリューション統括担当部長の望月高治氏)
ドコモでは、これら3つの内線ケータイソリューションを導入企業のニーズや規模に応じて提供している。たとえば、自社にPBXを持ち多様性や拡張性を重視するならPASSAGE DUPLE、法人専用のN902iLではなく、既存のFOMA端末を使いたい場合はOFFICEEDといったぐあいだ。
また、法人市場全体を見ても、昨年から今年にかけては内線ケータイの導入数が急増する“当たり年”だという。
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| NTTドコモ ソリューションビジネス部第三ソリューション統括担当課長の乾倫貴氏 |
「現在の市場環境で言いますと、昨年からPBXの更新タイミングになる企業が多く、特に今回はPBXのIP対応がトレンドになっています。そこで『それならばモバイル対応も』という形で、PASSAGE DUPLEの需要が増加しています。
内線ケータイの市場はPBX更新時期というのが大きな商機になりますので、我々も拡販に力を入れているところです」(NTTドコモ ソリューションビジネス部第三ソリューション統括担当課長の乾倫貴氏)
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