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第2回:“世界のノキア”は日本の法人市場にどう向き合うのか
2007年7月12日
個人向け携帯電話市場の飽和と企業における携帯電話の導入・活用の気運の高まりを受けて、ビジネス向け携帯電話市場は重要な分野になってきている。ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど、各キャリアの競争も激しい。
ビジネスシーンにおける携帯電話の活用は、日本では昨年から注目された分野であるが、それよりも一足早く普及と活用が進んだのが欧米市場だ。特にPCライクな汎用性・多機能さを実現したスマートフォンと、ビジネスメッセージやエンタープライズソリューションとの連携では、日本より先を歩んでいる。
そこで連載2回目では、世界最大の携帯電話メーカーであり、スマートフォン分野の老舗企業のひとつであるノキアにフォーカス。ノキア・ジャパン エンタープライズソリューションズ事業部カントリージェネラルマネージャーの荒井真成に、法人市場向けビジネスの現状と、ノキアの取り組みや優位性について話を聞いた。
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| ノキア・ジャパン エンタープライズソリューションズ事業部カントリージェネラルマネージャーの荒井真成氏 |
ノキアは世界最大の携帯電話メーカーであり、1社で多くの端末ラインアップを取りそろえている。その一部は日本向けにも展開されており、例えば、ソフトバンクモバイルで人気の「SoftBank 705NK」は、ノキアのコンシューマー向けハイエンドマルチメディア端末「Nokia N73」をベースにしている。他にも、ドコモ向けの「FOMA NM850iG」や海外渡航者向けのGSMスタンダードモデル「Nokia 6070」などは日本で購入できる。
これらノキアの多様なラインアップの中で、ビジネス利用を前提にしたモデルになるのが、Eseriesと呼ばれる端末群である。
「現在、日本市場に対するノキアのアプローチとしては、コンシューマー向けのNseriesと、ビジネス市場向けのEseriesという構成になります。
しかし、このふたつが厳密に分かれているかというと、そうではありません。NseriesとEseriesはどちらも同じSymbian OSを採用していますので、例えばソフトバンクモバイル向けに提供するNseriesでもビジネスアプリケーションの利用はできる。実際、(よりコンパクトな)Nseriesをビジネスで活用されている企業や個人は、すでにかなりの数がいらっしゃいます」(荒井氏)
では、NseriesとEseriesの“棲み分け”がどのようになされているのか。そのポイントになるのが、UIや基本性能で「ビジネス利用」をどれだけ重視するか、だ。
それはEseriesの代表モデルである「Nokia E61」と、Nseriesの最新モデルである「NOKIA N73」を見比べれば一目瞭然であろう。前者は幅広のボディにQWERTY方式のキーボードを備えており、短いメッセージのやりとりだけでなく、少し長めのビジネスメールも入力しやすくなっている。また幅広の液晶画面は、Microsoft Officeのドキュメントやカレンダーの閲覧がしやすい。
「欧米市場では(携帯電話に)QWERTY方式キーボードがないとビジネスで使い物にならない、という意見すらあるほどキーボードのニーズが高い。その点でキーボードはEseriesの特徴的なUIになっています。日本ではiモードで10キーUIでメールを入力する文化が根付いたので、携帯電話のQWERTY方式キーボードがそれほど重視されていませんが、実際に使っていただくと使いやすいですよ。現在のNokia E61では、PCリテラシーの高い方はもちろんですが、年配のエグゼクティブの方に支持していただいています」(荒井氏)
さらに基本性能の点でも、Eseriesはコンシューマー向けモデルにない、ビジネス利用を重視した特質を持っている。
「特に重要なのはバッテリー性能ですね。Eseriesはどのような使い方をしても1日半くらいはバッテリーが持つように設計しています。
またNokia E61などは(容量の大きい)専用バッテリーを採用していますが、こういった高性能ですがコストの高い部材を使いながら、販売価格を抑えられるのは、ノキアが世界規模でビジネスをしており、調達力や販売規模で優位性があるからですね」(荒井氏)
他にも、E61などEseriesは筐体にマグネシウム合金を採用するなど、堅牢性にも配慮されている。際だった耐衝撃性能を売りにするわけではないが、「Eseriesでは、堅牢さもビジネスシーンで必要な性能だと考えている」(荒井氏)という。
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