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個人情報の最大の漏洩元とは
2006年12月15日
コラムの冒頭を「前回」と書き始めるのは、できるだけ避けたいのだが、短いコラムでは前回の内容を受けつつ発展させることが多くなる。今回も前回(*1)に続いて話を進める。
新たに知り合った人の名前をインターネットで検索してみると、意外な情報が見つかることがある。たとえばその人が大学院を出ていれば学位論文の要旨くらいは見つかる可能性が高いし、大学卒でも卒業論文のタイトルくらいは出て来るかも知れない。自治体の公報やWeb媒体などからインタビューを受けてコメントしたものが出て来たり、スポーツなどの大会の記録といったものが見えたりもする。もちろん、名前によっては同姓同名がたくさんいて、その人と判別し難いこともあるが、逆に言えば特徴的な名前は特定しやすい。
もっとも、そうした断片的な情報は、実は高が知れている。その一方で、時には「これを見て良かったのか」と思ってしまうほど、個人情報を漏洩させまくっているものにたどり着いてしまうことがある。それは何かと言えば、その本人が自ら開設しているブログだ。
個人が日記として赤裸々に日常を綴っているようなブログは、疎遠な他人に見られると、かなり「危険な」ものになることが多い。個人情報を直接には書かず、このくらいなら大丈夫だろうと思って書いていることも、それが蓄積されると、相当な情報量になる。仮に悪意のストーカーがその人を狙ったとすると、たとえば住所をはっきり書いていなくても、地名や良く行く店の名前などが含まれていればその人の行動圏が分かり、住んでいる場所をかなりの確度で絞り込める。友人のページなどにリンクが張ってあれば交友関係が分かり、そのリンク先も読んで付き合わせると、所属企業や出身学校などが分かったりする。
つまり、タイトルの「個人情報の最大の漏洩元とは」という問いの答えは、ほかでもないその人自身だ。調べられてまずい情報は、まずは自分が出さないようにするべきなのだ。
*1 「その人の名前で検索をかけてみるか」(2006年12月13日掲載)
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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