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オークションで後悔を買い戻す
2006年11月13日
私はネットオークションサイトは好きなのだが、実を言えば最近は、できるだけ見ないようにしている。見てしまうとおもしろくなって深入りしてしまい、きりがないからだ。
私の場合はパソコン系機器や家電機器(特にオーディオ・ビデオ系)、カメラ、デジタルグッズなどを中心に見ているせいもあるのだろうが、およそ「ないものはない」とでも言いたいほど、新旧さまざまの物が出ている。
たとえば、自分が現在使っているか、過去に使っていた製品の型番で検索してみると、結構な確率で見つかるはずだ。もしその時に見つからなかったとしても、ある程度の期間、継続的に見ていれば、必ずと言って良いくらい出品されて来る。オークションサイトによっては、検索ワードを設定しておくと、該当するものが出品された時にメールで知らせてくれる機能もあったりして、非常に便利だ。
私にとって特に危ないのは、自分が過去に「欲しいと思ったが買えなかった」時期があったジャンルの品物と出会ってしまうことだ。かなり昔にも書いたことがあるのだが(*1)、私はどうもそういう飢餓感を引きずりやすい。かつて憧れた品物が、中古で買いやすい値段になって、いくつも出ているのだ。今となってはほとんど役に立たないと分かっていても、それを手にするまで欲求は収まらないのだ。
だが、入手してなおさら気が済まなくなることもある。最初は一部動作不良、傷あり本体のみといった品物で良いと思って落札したのに、次は完動美品、付属品完備といった程度の良い物が欲しくなり、さらにはそのオプションや上級機まで欲しくなって来てしまう。
そこまで病的に買い物を続けてしまうかどうかは別にして、かつて大事にしていたのになくしたり、壊したりしてしまって後悔している物があったら、オークションサイトで検索してみると良いかも知れない。そうして懐かしい物を手にすると、いくらか気持ちが癒されるということはある。ぜひお試しあれ。
*1 小笠原陽介「果物かごに、いつもバナナ」ソフトバンク刊“Oh!
PC”1994年2月1日号「パソコン栄養講座」
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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