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そして秋葉原から全国へ
2006年10月25日
これまで、このコラムでは何度も書いて来た(*1)が、私は昨年12月からAKB48(*2)というアイドルグループをずっと見続けている。そのAKB48が今日、ソニーミュージック系列のデフスターから(*3)、ついにメジャーデビューとなるCD「会いたかった」を発売する。
このコラムを読み続けてくださっている方ならご存知の通り、私はアイドル育成プロジェクトとしてのAKB48は初見から非常に気に入っていたのだが、一方では本当に「秋葉原発の」アイドルたり得るのか、という疑問を持ってもいた(*4)。だが、あれから約1年が経ち、秋葉原の風景はずいぶん変わって来た。すでにオープンしていたダイビルやヨドバシカメラに加えて、UDXがオープンし、今も秋葉原のあちこちで大きな工事が行われている。小洒落たカフェや飲食店が増え、街を行く人の印象が変わった。しかし同時に、コミック類を扱う専門書店や、「萌え」系のメイド・コスプレ系飲食店は今も引き続き隆盛だ。
そして、そういったさまざまなものが混在する中で、AKB48とそのファンの姿も、新しい秋葉原の風景の一部として定着して来た。今や確実に「現在の秋葉原」の一部として、全国に向けて発信できる存在になったと思う。
また、実を言えば最近のAKB48では、ネットの利用度が極めて高くなっていて、事務所から大小さまざまな発表がWebページ、特にブログ(*5)を通じて行われているのだ。大はプロジェクト全体に関わる重要な事柄が発表されることもあれば、小は日々の公演チケットの販売状況が1時間ごとに更新されたりもする。チケットを購入するために、秋葉原につきものの行列に並ぶこともあるが、他方で電子メールでの購入予約も行われている。そうしたネット利用の点でも、秋葉原に相応しいアイドルプロジェクトになっているのだ。
そんなわけで今日は私も、公式ブログに夕方のイベントの詳細が発表されるのを、秋葉原のネットカフェで待っていたりするのだが。
*1 「ブロードバンドなら好きな時に何度でも」
(2006年6月6日掲載)、「テレビ電話オーディションを見て来た」(2006年2月21日掲載)ほか
*2 AKB48公式サイト
*3 Sony
Music Online Japan:AKB48
*4 「それで秋葉原発と言われても」(2005年12月13日掲載)、「変わりゆく街としての秋葉原」(2005年12月16日掲載)
*5 AKB48オフィシャルブログ
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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