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そのメールが相手に届いたかどうか
2006年7月28日
改めて言うほどのことでもないが、インターネットでのメールというのは、送ったら送りっ放しで、それが本当に相手に届いたかどうかは分からない。郵便も本来はそういうものであるわけだが、配送を委ねるシステムに対する信頼を前提に、届くことを疑う必要はあまりなかったし、それでもどうしてもという場合には、配達証明などの手段もあった。
インターネットでのメールも最近では信頼性が高まっているとは思うが、かつては着くかどうかの「保証は」ないもの、と思っていた。あるいは、少なくとも「すぐに」着くとは限らない、というのもあった。遅延や不達が珍しいことではなかったのである。だから確実を期したい場合には「お手数ですが読んだら確認の返事をください」と書き添えるなどの工夫が必要だった。あるいは、インターネットメールのオプション的な機能である開封確認をつけて送信するという方法もある。ただ、相手が開封確認機能に対応したメールソフトを使っていて、開封確認を送信することに同意してくれれば、の話になるけれども。
私はどうも開封確認機能が好きになれない。必要な場合に使うのは悪いことではないが、あらゆるメールに付いているのは煩わしく感じる。その割に相手が確認の送信に同意しなければ意味がなく、確実性がないのも好ましく思わない点だ。それならば、メールの自然なやり取りの中で確認し合えば良いと考える。
ところがそうなると、前回(*1)述べたように、メールのやり取りをどこで打ち切るかが、さらに難しくなる。基本的には用件の本体部分が終わったらメールの返事を出さなくて良いと思う。だが、たとえば「…ということになりました。以上お知らせまで」といった趣旨のメールであったら、それは「受け取った時点で」用事は済んでいるはずだ。これに確認の返事を出すべきかどうか。これについての友人の意見は「お家に帰るまでが遠足です、って言うじゃないですか」というものだった。
*1 「メールのやり取りをいつ打ち切るか」2006年7月25日掲載
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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