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ブログを大人に相応しい道具に
2006年7月21日
一応コラム「連載」とは言いつつも、コラムというものの性格上、1回で読み切りにするのが筋だとは思うし、私も可能な限りはそう心がけているけれども、今回の話は前3回を踏まえての続きとなる。もし今回お読みいただいて、何の話か良く分からない場合は、7月12日掲載「ブログは鉛筆で書かれている」(*1)以降を続けて読んでみていただきたい。
さて、ブログに限らずネット上で個人ないし法人が公開しているコンテンツというものは、実は鉛筆書きのように書き換えやすいものだ、という話をして来た。もちろん書き換え「やすい」からと言って誰もが書き換えるとは限らないし、逆に誤字脱字の修正など、書き換えられることが好都合だという場合もあるだろう。書き換えた際にそのことを明示して、鉛筆書きなりに信用を醸成する工夫もできるし、そもそも個人の日記のように、鉛筆で書いてあったり、書き換えたりしても特に問題の生じないブログも少なくないだろう。
だが、一方でブログを含めたWebコンテンツは、言論の道具として用いられ、あるいは社会からそう見なされるケースも多くなって来た。そうである以上、もはやシステム的に「この時刻に書かれた」ことと「それ以後、内容の修正が行われていない」ことを保証する仕組み、つまり時刻認証に基づくタイムスタンプの必要性が高くなっていると思うのだ。
まずは簡略に、ブログサービスのシステムがエントリに付加するタイムスタンプを、ユーザーからは改変不可能なものとし、かつ、エントリが最初に書かれた時刻のほかに、最後に修正を行った時刻も合わせて保持しておくようにするだけで、ずいぶん違うはずである。さらに、より公的な性格を持つWebページやブログの場合は、外部のサーバーによる本格的な時刻認証を導入することが望ましい。
いつまでも鉛筆で書類を書いていたら、大人として恥ずかしいはず。ブログもそろそろ、大人が使うのに相応しい機能を備えて欲しい。
*1 「ブログは鉛筆で書かれている」2006年7月12日掲載
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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