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DMを配信停止にするキッカケとは
2006年6月9日
私は勝手に送りつけられて来る迷惑メールにはうんざりしているが、自分が利用している無料サービスが送って来る広告メールや、自ら品物を購入したり懸賞に応募したことのあるサイトからのメールマガジンなどは、それなりに受け取り、目も通すようにしている。
しかしこうしたダイレクトメール(DM)も、日に十通を超えると、さすがに面倒だ。加えて、当日中に読み切れず、週末などにまとめ読みするようにもなる。だが、ショップなどから送られて来るお買い得情報のメールを数日遅れで読むというのは、ほとんど無意味だ。特に割安な商品は、メールが来てほどなくすると売り切れてしまうからだ。そんなわけで、DMの未読が数日たまるようになると、そろそろいくつか配信停止にするか、と思い始める。
ただ、どうもそういう身辺整理のようなことは、何かの理由をつけないと、思い切ってざっくり断行できないものらしい。他の人はどうだか知らないが、少なくとも私はそういう性格だ。もしかしたらこのメールを配信停止にした途端に、この店で特別にお買い得なセールがあるんじゃないかとか、何か目玉商品が出るんじゃないか、などとつい考えてしまうからだ。同じようなことを考えてしまう人は、たぶんそれなりにいるのではないか。
だが6月になって、ちょうど良い理由を発見した。そう、衣替えだ。パソコンやインターネットメールと衣替えに何の関連性があるのかと問われれば、いかに屁理屈をこねるのが得意な私でも、もっともらしいことを言うのは難しい。けれども、理由なんかどうでも良いのだ。要は身の周りを片付けるキッカケを、何かしら時季に求めたいだけなのだから。
なるほど考えてみれば、夏秋の衣替えや年末の大掃除、年度変わりといったタイミングで身辺を整理するのは、日常生活で蓄積した垢を落とし、暮らしをコンパクトにする上で合理的な対処なのだろう。デジタルになっても、先人の暮らしの知恵は活きるものらしい。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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