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全文の転載と引用の違い
2006年4月25日
前にも書いたことがあるが(*1)、私はたまに、このコラムの各回のタイトルをWeb検索エンジンに入れてみることがある。そうして私が書いたことについて、ブログなどで感想を書いてくれているのを読んだり、時にはそれに対して私の方からコメントしたりもする。
こんなささやかなコラムに注目してくださる方があるのは大変ありがたいことなのだが、ただ時々、全文がまるまる転載されていることがあり、そういうやり方は控えてくださいとメールや書き込みでお願いする場合がある。
もちろん、著作権法上、引用ということは許されている。ただし、それがどういう場合に許されるのか、ということについては、あまり細かく知らない人も多いかもしれない。まず、この文はコラム、つまり筆者である私の見解を述べた文章であるから、報道記事とは異なり、私個人の著作物と言える。また新聞の社説に代表されるような「時事問題に対する論評」については全文引用なども許されるとされるが、コラムはこれに該当しないとされている。その上で「出典を明記すること」や「引用した部分と、それに対する論評との量的関係が、論評の方が主であること」など、引用をする際の一般的な注意事項がある。
加えて言うと、このコラムが掲載されているRBB TODAYのようなWeb上のニュースサイトというものは、読者が掲載ページを訪れ、広告を見てくれることで成立する媒体だ。したがって、全文を転載されてしまっては、Web媒体としてのビジネスモデルが成り立たない。
個人のブログにまで目くじらを立てなくても、と思うかも知れないし、私自身、例外なく同じ対応をしているというわけでもないが、ただ原則は原則として、できるだけ誰に対しても、特段の理由がない限りは通常の「引用」の範囲で対応するようにお願いしている。
気に入ったからブログで紹介してやったのに、わざわざ見に来て文句言いやがって、と思われた方もいると思うが、ご容赦願いたい。
*1 小笠原陽介「ブログからブログへ広がる情報の輪」2005年4月12日掲載
http://www.rbbtoday.com/column/ittoku/20050412/
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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