|
あのバナー広告をもう一度見たい
2006年3月10日
サイトのあちこちをクリックしながら見ていると、その合間に、ちらっと目の端に引っかかった内容が気になることがある。特にいつも行くサイトなら、どこにどの項目があるのか分かっているから、目指す内容まで手早くたどり着こうとして、さっさとクリックしてしまうので、あっと思った時にはもう、次のページに移っている。だが、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってみても、そこにもう同じ内容は表示されない。バナー広告だからだ。
個人サイトなどで固定的なバナーを貼っている場合は別として、企業によるポータルサイトやニュースサイト、コミュニケーションサイトなどのバナー広告は、ごく大雑把な言い方をすると、サイト側では枠だけ用意しておき、そこに実際に表示されるバナー広告は広告代理店のサーバーから配信されるような仕組みになっている。バナーはページの内容や読者層に応じて選ばれ、最終的な表示回数がクライアントのオーダーに見合うように調整されつつ、ある程度ランダムに表示される。したがって同じページを何回か読み込み直せば、再び同じものを見られる可能性が高い。
正直なところ私は、バナー広告があまり好きではない。もちろん時にはバナーの小さな四角の中に感心するような出来栄えのものを見つけることもあるが、通常は無料サービスを可能にしてくれている広告の意義に感謝しつつ、渋々受け入れているといったところだ。だから、バナー広告を積極的に見たいと思うこと自体が、ごく少ない。にも関わらず、珍しく「もう一度あれを見たい」などと思った時に限って、「更新」ボタンを何度押しても、目指すものがなかなか現れなかったりする。
そんなわけで最近思っているのは、そのサイトのどこかに「現在このサイトに配信される可能性のあるバナーの一覧」といったページがあれば良いのになあ、ということだ。見る側は無駄にリロードをしなくて済み、広告を出す側も喜んでくれそうな気がするのだが。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
●小笠原陽介 一覧へ●
●ご意見・ご感想をお寄せ下さい●
|