|
Flashだけのトップページについて
2006年2月14日
今に始まった話ではないが、それにしても最近いささか目に余ると思うのが、Webサイトのトップページにいきなり巨大で重いFlashなどのファイルを置いて、スキップできないケースだ。かつてはそうしたページは、それなりに非難される対象だったように思うのだが、今はもうそうした声も少数派なのか、大手を振ってまかり通っているきらいがある。
誤解のないように言っておくが、Flashを非難したいわけではない。Webサイトにインタラクティブな擬似動画をつけるのも、Webでの表現の多様化として歓迎できる。ただ、それをどう使うかについては文句を言いたい。
Webデザイナーが新しいツールを使って、より豊かな表現をしたい気持ちは分からないでもない。そのような「凝った」ページであれば、クライアントの受けもかなり良いだろう。特にコンペで受注を競うのであれば、そうした見栄えの良さをアピールしたいだろう。
Webデザインを発注し、掲示する企業の側にしても、文字ばかりで読まれもしないページでは意味がない、音と動きとインタラクティブ性とでユーザーの注目を引きたいと思うのは無理からぬことだ。だがそのページは、できるだけ多くの人に、あなたがたの提供する製品やサービスを知ってもらうためのものではないのか。それとも、Pentium
4プロセッサ搭載のWindowsマシンとSXGA以上の画面解像度で、インターネットエクスプローラを使っている人以外はどうでも良いのだろうか。
繰り返すが、音と動きのある楽しいページが悪いのではない。それをいきなりトップに置くのが間違っているのだ。そして、その巨大で重いファイルを通過しなければ、必要な情報にたどり着けないのもまずい。高解像度PDAから低解像度PCくらいでごく普通に見られて、そのサイトで扱っている情報に一通りアクセスできるHTML版のページを用意し、やや迂遠に思えても、トップページからFlash版とHTML版とを選択できるようにするべきだ。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
●小笠原陽介 一覧へ●
●ご意見・ご感想をお寄せ下さい●
|