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長く連れ添ったマシンが壊れて
2006年2月10日
前回は私事でお騒がせしたが、実はまだ落ち着いていない。手の放せない仕事をしている最中だったため、夜しか作業ができず、さりとて徹夜を続けられるほど若くもなく、結果、なかなか復旧が進まなかったのだ。加えて言うと、思った以上に事態は悪く、最終的にはマシンそのものが壊れたことを確認した。
トラブルの正確な症状や原因は私にも分からないし、分かったところでここで書く必要もメリットもまったくないのだが、ざっくり言うと、マザーボードの一部がおかしくなったのか、切れかけた蛍光灯のように「ついたり消えたり」状態になっていたのだと思う。その状態で中途半端に起動すると、OSはエラー回復処理をしようとしてOS自体の設定をぐちゃぐちゃにしてしまう、といったような壊れ方だった。そうこうしているうちに、ついには何度リセットしても、メモリカウントの後、ブートアップにいかなくなってしまった。
かれこれ10年近く、それもほとんど毎日、電源を切ることすら稀なほど酷使して来たものだから、さすがに寿命なのだろう。その一方では記事で紹介するため、また自分が使うためにも、CPUを幾度も取り換え、実にさまざまな拡張カードを着脱し、ハードディスクは度重なる移し換えで、もともと内蔵されていたものに比べると45倍の容量にまでなった。
たかがパソコンに感傷的な思い入れかも知れないが、私にとっては長く連れ添った相棒でもあった。このマシンで数多くの原稿を書いて糊口をしのぎ、また一時期を共にした人と親しくメールを交わしあい、最後に悲しい訣別の言葉を綴ったのも、このマシンだった。
そんなマシンに別れを告げ、いよいよPC-98からも卒業…とも思ったのだが、実は何事にも予備を用意する性格(*1)ゆえ、ほぼ同型の中古機をしっかりキープしてあるのだった。さすがにこれを機にWindows98から、買い置きのWindows2000へ切り替えることにしたものの、まだまだPC-98は使い続けるつもりだ。
*1 「予備を手元に置く必要がなくなった」(11月11日掲載)
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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