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ネットへの接続手段を確保すること
2005年12月2日
とうとう私の携帯電話が、インターネットメールを送受信できなくなった。と言っても、別に電話機が壊れたわけではない。前にも書いたことがあるが、古い機種向けのインターネットアクセスサービスが11月末で終了したのだ。半年近くも前から言われていたのに、放置したままその日を迎えてしまった。
引き続き音声通話はできるので、すぐには困らないのだが、もちろんこのままで良いわけではない。たまには携帯でメールをやり取りするし、鉄道の終電時刻や乗り換えなどを確認するサービスなどは時々使っていた。また、どうしても無線LANスポットなどが近くにない場合には、ノートPCに接続して、メールチェックなどに使うこともあった。そういう意味では、利用頻度が低く、端末自体が低性能でも、いわばネットへの接続を確保する最後の手段として持っている意義はあった。
ネットに繋げられる手段を常時携帯できる、というのは、ものすごいことであるはずだった。今から約10年ほど前、旅先の北海道からどうしてもパソコン通信ネットにログインしたくて、当時のアナログ携帯電話を経由して接続したことがあった。特殊なエラー訂正プロトコルでの接続を用意している東京のアクセスポイントにかけなければならず、通話料は高く、回線速度は遅かったが、それでもネットに接続できたことが大きな喜びだった。
今、ネットに接続する手段は多彩になった。私があまり東京から出なくなっているせいもあるのだろうが、少なくとも街中では公衆無線LANスポットが増えて来たし、ISDN公衆電話も探せばまだ見つかる。加えて、至る所にインターネット喫茶の類いがある。こうしたことが、私の危機意識を低めている。もし私が、そうした手段が全く何も見つけられないような場所にいるとしたら、それはむしろネットから離れていたい時なのではないか。
…などと考えつつも、やはり音声だけではまずいので、本気で次の機種を考えなければ。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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