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日曜の秋葉原中央通りに思う
2005年11月18日
先日、久しぶりに日曜日の秋葉原中央通りを歩いた。パソコン周りの仕事をしていながら、実はすっかり秋葉原からは足が遠のいていた。もともと私は電気工作をしなかったので、子どもの頃から秋葉原に通う方ではなかったのだが、それでもオーディオ機器に憧れた中学生の頃や、パソコンというものが世の中に現れ始めた高校生の頃など、折々に行く秋葉原はやはり重要な場所に違いなかった。
私が一番良く秋葉原を歩き回っていたのはWindows95の前後だから、10年ほど前になる。しかし最近はジャンクをいじるような仕事をしなくなり、またパソコンもすっかりメジャーなものになった結果、秋葉原まで行かずとも、私の部屋から行きやすい池袋や新宿で、一般的な買い物は済むようになってしまった。たまに秋葉原近辺には行っても、お茶の水や岩本町や末広町から歩くばかりで、中央通りは避けていた。加えて、人込みが嫌いなので土日祝日の秋葉原には絶対に近寄らなかった。そんなわけで、日曜の中央通りがどうなっているかということについて、噂には聞いていたものの、実際には見ていなかったのだ。
歩行者天国がにぎやかなのは相変わらず、と言いたいところだが、そのにぎやかさの質が違う。メイド喫茶の類いの女の子がたくさん出ていて、その友人または店の常連らしき人たちが話し込んでいる。バンドがライブを始めたり、パフォーマンスをする集団がいたり、女の子たちをカメラで撮り歩く人もいる。
何だかどこかで見たような気がするなあ、と思ったら、どうも「竹の子族」時代の原宿の歩行者天国ではないか、という気がして来た。私自身はそれをリアルタイムで見ていないので断言はできないのだが、若者にとって、そこに行けば見知った誰かがいて、楽しい何かがあると思えるような祝祭的な場という意味では、たぶん同質ではないだろうか。参加することで自分の居場所だと思える街、それが今の若い人にとっての秋葉原なのだろう。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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