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メールアドレスの2回入力は必要か
2005年8月30日
私よりいくつか若い友人から、「小笠原さんってホントに若いですよね」と言われた。急に何を言い出すのかと思ったら、このコラムについて「良くあれだけいろんなことに文句をつけられますねえ」ということらしい。「言われてみれば確かに共感することも多いんですけど、僕だともう日常の中ではいちいち怒りを感じなくなって、『どうでも良いこと』として流しちゃってますから」とのこと。
私としては、若いというよりは、むしろ細かいことに目をつけてはくどくどと文句を言う偏屈ジジイなのではないかという自覚があるのだが、まあ年齢よりは個人の性格の問題かも知れない。というわけで、今回もやはり「どうでも良いこと」に文句をつけておく。
懸賞を筆頭に、Webページからさまざまな個人情報を入力する場合に、なぜか必ずと言って良いほどあるのが「確認のためにメールアドレスをもう1回入力してください」という欄だ。しかしあれは、本当に必要なものだろうか。ちょっと知ったつもりの人間なら「必ずキーボードからタイプして」などという指示を無視してコピー&ペーストしてしまうことが多いのではないか。ミスを防ぎたいというなら、住所氏名電話番号などについてもすべて2回ずつの入力を求めても良さそうなのに、メールアドレスだけなのはなぜなのか。
もちろん私とて「メールアドレスはミスタイプしやすいから」といった、もっともらしい理由が分からないではない。それに実のところ、メールアドレスの入力が1回だろうが2回だろうが、そのこと自体はどうでも良いのだ。だが、それが慣習になっていて、入力欄を作る側も使う側も、誰もがおそらく疑問すら持たずに受け入れてしまっていることについては、何だか気持ち悪いなあ、と思うのだ。
それが「あった方が良い」と言われれば、誰も正面切って反論はできまい。しかし逆に「では本当に必要なのか」という問いに、どれだけの人が説得力ある答えを言えるだろう。
■著者略歴
小笠原 陽介 (おがさわら ようすけ)
理系のココロを文系のコトバで語るフリーライター兼コラムニスト、時々ジャーナリスト。ITによる人間と社会の変容に問題関心を持ち、独特の視点から発言を続ける。
主な著書:『PC-98パワーアップ道場』1998,ソフトバンク
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